京都アマチュア野球だより

試合結果、選手成績などを写真付きで紹介しています (SINCE 7.06) 著:若林千尋

日本新薬・釜谷選手のお話

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日本新薬 2回裏無死

ミキハウスREDS・矢田投手から、レフト前ヒットを放つ8番釜谷選手(立命館大)



●日本新薬・釜谷選手のお話

 (森投手にはショートゴロ、ショートフライ、見逃し三振だったが)外はスライダー、インコースはストレート。出し入れが…うまい。





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日本新薬・田中投手のお話

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●日本新薬・田中投手(龍谷大)のお話

 (2回まで2本ずつ計4安打を浴びたが、それ以降6回まで1安打ピッチングに)3回以降は、(捕手の)堂前に下半身に粘りがない、と言われフォームを変えていった。いいボールがいった。特別配球を変えたわけではない。(修正は)…まあ、できる。(笑)(ミキハウス打線は手ごわいが)メンバーが有名人で、でも抑えて当たり前、打たれたら…、の気持ちで投げた。こういう(クラブ)チームがやりにくい。(明日も先発だが)ニヤッ。(と笑っただけ)。





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日本新薬・小林選手のお話

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日本新薬 8回裏無死一、三塁

6番小林(近畿大)が右越えに適時二塁打を放つ
(ミキハウスREDS 1- 日本新薬)




●日本新薬・小林選手のお話

 チームの状況はいい。振れている。(8回に右越え適時二塁打を放ち)予選でも気を抜いたら、やられることがある。3試合あるので、一打席一打席集中している。10回目の予選で8年連続(都市対抗に)出ているので思いが強い。今年で9年連続を。OBCよりも本気を出す。負けられない。チームが勝てるように貢献し、勝利を目標にしている。打てなかったら守りを意識する。(打撃が好調だが)今はたまたま打てているだけで、できる仕事をするだけだ。





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日本新薬・田村監督のお話

●日本新薬・田村監督のお話

 (8回のライト森川の補殺に)2塁ランナーを3塁に生かすのと生かさないのとでは違う、大きいプレーだった。そして、初回のサードライナー。普通なら三塁ランナー(箸尾谷)は戻れない。死ななかったのが大きかった。その集中力が、チームのあらゆるところを表している。1点の重みだ。明日に備えていい試合できた。ミスもあったが。(森投手について)森は落ち着いている。作りながら、簡単には打たしてくれない。スイングしていくことが大事。待ってしまうと術中にはまってしまう。初球でも振っていくとつかまえられる。振らないとどんどん追い込まれる。(次はOBCが死ぬ気でやってきますが)相手は気にならない。負ければドームに行けないだけで、だからこそ勝つだけだ。今までは(相手チームを)研究してもいい結果が出なかった。その時(試合前、中)の感じを大事に、考えてやっている。(選手と年齢が近いとやりやすいのか)学生までは監督と選手が対等でないのかもしれないが、社会人は監督、選手と言っても、役割が違うだけで重さは一緒。現場と企画側という意識だけだ。それを利点にして素晴らしい野球をやっていきたい。プロ(プロ野球)と会社(社会人野球)は別で、私が監督だからと言ってエライわけでもなんでもない。今は私が上司(の立場)でも、将来は私が部下(の立場)になるかもしれないし…。選手と話し合ったことが、話し合った通り(の展開)になれば(場面がくれば)サインが出しやすい。(例えれば、もし粘土で何かを作るとしたら)僕が考えた粘土を選手がアレンジする。そうでないと僕の頭以上の作品はできない。いいものを作る意識だ。





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ミキハウスREDS・谷村選手のお話

●ミキハウスREDS・谷村選手のお話

 あれだけやっているチームは他にないので、勝つのが失礼なところもある。(矢田投手について)何が悪いというわけではない。やっぱり少し甘くなるといかれる。




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ミキハウスREDS・藤岡監督のお話

●ミキハウスREDS・藤岡監督(立命館大)のお話

 8回まで思惑通りにいったが…。…それで気持ちが切れ、緊張の糸も切れた。(ミス連発で)…せっかくのムードが台無し。気迫ないのは…。明日はちょっと考えてのぞむつもりもある。気持ちでプレーしないといけない。






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第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第二日:ミキハウスREDS 1-11 日本新薬(その1)

■日本新薬がミキハウスを下し、都市対抗に王手  出場選手全員の18安打で11得点

★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第二日:ミキハウスREDS 1-11 日本新薬

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日本新薬 1回裏一死一、二塁

4番藤谷が中前に先制適時打を放つ
(ミキハウスREDS 0- 日本新薬)



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日本新薬 5回裏二死二塁

4番藤谷が右中間に適時二塁打を放つ
(ミキハウスREDS 0- 日本新薬)




09年06月20日(土)

@わかさスタジアム京都

<第二日第二試合>


ミキハウスREDS

220 010 011 H 7 E4

000 000 010= 1

201 010 07×=11


323 020 26× H18 E0

日本新薬

(ミ)矢田、森、坂元―谷村
(日)田中、塩満、村田、尾崎―堂前


▽二塁打:辻田2(ミ)藤谷、森川、小林、保田、高橋(日)


【戦況】

 2次予選決勝リーグ2日目第二試合。日本新薬が先制し、粘るミキハウスを終盤に突き放して2勝目を挙げた。出場選手全員の18安打11得点。ミキハウスは痛い2敗目を喫した。明日(21日)日本新薬が、OBC高島(1勝1敗)に勝てば、第一代表として9年連続の都市対抗出場が決まる。ミキハウスは甲賀(1勝1敗)と対戦する。

 日本新薬は1回、1番松本の右前、2番森川の中前打で一、二塁とすると、4番藤谷がカウント2-2から中前に適時打を放ち1点を先制。続く5番堂前が強烈なサードライナーを放つ。三走・箸尾谷が慌てて戻って、サードと同時にスライディングした。判定はセーフで、二、三塁に走者を残す。続く6番小林のサードゴロがエラーを誘ってもう1点追加した。3回は4番藤谷が左前打後、盗塁を決め、一死二塁で5番堂前が投手強襲の左前適時打を放ち、2-0とする。5回には1番松本の右前打、2番森川の犠打で二塁に進め、4番藤谷が右中間へ適時二塁打を放ち、その差を4点とした。反撃したいミキハウスはようやく8回、先発田中から受け継いでマウンドに上がった塩満を攻める。7番DHの内海が四球を選び、8番小林が右前にポトリと落とすと、9番紀之定が四球で出塁し、無死満塁のチャンスを掴んだ。ここで塩満から村田へスイッチ。続く1番陣田はライトへ犠牲フライ。内海がホームインして1点を返した。しかし、ライト森川がホームではなくサードの方へ送球したことで二走がタッチアウト。一死一、三塁とチャンスを拡大するところを、二死一塁としてしまった。その後村田の暴投2つで三塁へと走者を進めたが、2番金田がライトライナーに倒れ、大きなチャンスを逃す。逆に新薬はその裏、決定的な7得点を挙げる。4番藤谷のゴロをサードが暴投。二塁へと進めてしまった。そして、5番堂前の三塁線ギリギリのバント。これが切れないまま線の内側で止まった。ここから新薬打線が爆発。6番小林が右越え適時二塁打で1点。7番保田が右中間に2点適時打。途中出場の高橋が中前適時二塁打で1点。1番松本が左前打と二盗。二、三塁として2番森川が右前に2点適時打を放った。ここで救援した坂元が4番藤谷の時、暴投しタッチアップで三塁に進んでいた森川がホームを踏んだ。9回の新薬のマウンドには尾崎が上がり、先頭の3番前川に中前打を許すも、後続を全てフライに打ちとった。ミキハウスは2回の無死二塁(左前打、本塁憤死)、5回の一死一、二塁のチャンスを生かせず、前半に得点できなかったことが終盤に効いた。


【感想】

 甲賀とOBCの試合の余韻が残ったままだったが、試合はもう始まっている。しかし、なかなか頭が切り替えられない。無理もないと思いながら「集中、集中」と自分に言い聞かせる。話を切り上げて来たのは、ミキハウスの序盤の集中打を観たかったからかもしれない。そして、甲賀の試合を観ていたミキハウスの選手たちが何らかの刺激を受けて、新薬に一泡吹かせる展開を期待したからかもしれない。これまでのミキハウスは終盤に得点するケースが多い。もし、ニチダイ戦のように初回から得点して打撃戦になれば、この試合、面白いのになあと思っていた。

 新薬の先発は村田ではなく田中だった。昨日の調整登板が今日の為だったとは…。てっきり明日の登板だと思っていた。でも、それだけミキハウス打線を警戒していることでもある。田中は初回、1番陣田にセンター前、盗塁死後、2番金田がライト前に。2回は5番辻田にフェンス直撃の右越え二塁打、6番谷村にレフト前(辻田はホームタッチアウト)と2回で計4安打も打たれた。残念だったのは、後続が倒れ無得点になってしまったところ。序盤に得点できなかったのは、やはり田中が投げているからなのだろう。

 新薬はこれまでほぼ初回に得点を挙げている。この試合でも先制。1番松本がライト前、2番森川がセンター前に連続ヒットした。ミキハウスの先発は矢田。昨日のOBC戦では、7回から登板して5安打4失点と立ち上がりに苦しんだ。経験豊富な右腕がどう修正してくるのか見ものだった。続く3番箸尾谷の送りバントを三塁で刺して、勢いに乗っていきたいところ。しかし4番藤谷がセンターに弾き返して1点を奪われる。センターが目測を誤っている間にランナーはそれぞれ二、三塁に進んだ。5番堂前がサードライナー。普通なら三塁ランナーの箸尾谷は戻れない。懸命にバックしスライディングした結果、三塁小林のタッチよりも一瞬早くセーフとなった。6番小林の打球をサード小林がうまくさばけずもう1点が入った。

 2回の新薬は8番釜谷がレフト前、盗塁死。9番木戸がレフト前、と2安打した。序盤から打ち合いになるのかと嬉しくなる。ミキハウスが勝つなら打撃戦、新薬が勝つなら投手戦の展開だと思う。ミキハウスは2回で4安打、新薬は5安打。得点は0-2。ミキハウスが追う展開というのが乙なものだ。しかし、矢田が3回に3連打を浴びてしまう。ただその間にレフトの失策で二塁へ。捕手からのけん制で憤死。レフト前、盗塁、となったことで一死二塁となった、ことを伝えておきたい。ここで5番堂前が、よくわからなかったのだが、どうやらピッチャーが弾いた打球がレフト前に転がったようだ。それで1点が入る。矢田の調子がよくないのかどうか、とにかくすごく変な点の取られ方だった。普通ならあまりないケース。続く6番小林を4-6-3の併殺打に打ち取って1点で凌いだものの、3回で8安打を浴びた。3失点で抑えたのは矢田の持ち味が出ているということでもある。新薬も矢田攻略のため、3盗塁(1失敗)を決めた。それでいて3点しか取れなかったとも言える。

 4回のミキハウスのマウンドには森が上がる。森は昨日のOBC戦で6回3安打1失点の出来だった。予定よりも早い登板なのだろうが、新薬とこのまま3点差でいって終盤に逆転を目論む。どのバッターに聞いても森はすごい、という。年齢の問題だけではない。とにかくピッチングができている、ということらしい。何がどうすごいのかが知りたくて色んな選手に聞いてみた。アンダースローという投法ももちろんあるだろうが、バッターが変なスイングをしているのがよくわかる。ピッチングの極意を森投手に聞いてみたい。しかし、新薬は5回に4番藤谷(またか!)がこの日3本目となる安打が右中間ツーベースとなって、ライト前ヒットで出た1番松本が還ってきた。5回で4点差。田中は3回以降、5番辻田の右中間二塁打のみに抑えている。ミキハウスの終盤の逆転があるかを楽しみに、ちょっと休憩した。(感想2につづく)




ミキハウスREDS

8  陣 田  3-1-1
9  金 田  4-1
4  前 川  4-1
7  岸 江  4-0
3  辻 田  4-2
2  谷 村  4-1
D  内 海  1-0
5  小 林  3-1
6  紀之定  2-0
P  矢 田
 P  森
 P 坂 元


日本新薬

7  松 本  5-3
9  森 川  4-3-2
D  箸尾谷  5-2
3  藤 谷  5-3-2
2  堂 前  4-2-1
8  小 林  4-1-2
6  保 田  4-1-2
5  釜 谷  4-1
4  木 戸  3-1
 4 高 橋  1-1-1
P  田 中
 P 塩 満
 P 村 田
 P 尾 崎




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第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第二日:ミキハウスREDS 1-11 日本新薬(その2)

■日本新薬がミキハウスを下し、都市対抗に王手  出場選手全員の18安打で11得点

★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第二日:ミキハウスREDS 1-11 日本新薬

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ミキハウスREDS 8回表無死満塁

1番陣田の犠牲フライで1点が入るが、ライト森川の好返球でサードタッチアウト
(ミキハウスREDS 1- 日本新薬)




●日本新薬・森川選手(近畿大)のお話

 4点差あったが、ああいう状況(8回無死満塁)になって、1コ1コのプレーを大事にした。1点はやっても、という気持ちだった。一、三塁になってもかまわないと、サードに投げた。センターの小林さんからの指示もあった。(OBC戦に向けて)前といっしょで、相手にコールドで勝つくらいに戦うだけ。チームは最高で、今年は違う。




09年06月20日(土)

@わかさスタジアム京都

<第二日第二試合>


ミキハウスREDS

220 010 011 H 7 E4

000 000 010= 1

201 010 07×=11


323 020 26× H18 E0

日本新薬

(ミ)矢田、森、坂元―谷村
(日)田中、塩満、村田、尾崎―堂前


▽二塁打:辻田2(ミ)藤谷、森川、小林、保田、高橋(日)


【戦況】

 2次予選決勝リーグ2日目第二試合。日本新薬が先制し、粘るミキハウスを終盤に突き放して2勝目を挙げた。出場選手全員の18安打11得点。ミキハウスは痛い2敗目を喫した。明日(21日)日本新薬が、OBC高島(1勝1敗)に勝てば、第一代表として9年連続の都市対抗出場が決まる。ミキハウスは甲賀(1勝1敗)と対戦する。

 日本新薬は1回、1番松本の右前、2番森川の中前打で一、二塁とすると、4番藤谷がカウント2-2から中前に適時打を放ち1点を先制。続く5番堂前が強烈なサードライナーを放つ。三走・箸尾谷が慌てて戻って、サードと同時にスライディングした。判定はセーフで、二、三塁に走者を残す。続く6番小林のサードゴロがエラーを誘ってもう1点追加した。3回は4番藤谷が左前打後、盗塁を決め、一死二塁で5番堂前が投手強襲の左前適時打を放ち、2-0とする。5回には1番松本の右前打、2番森川の犠打で二塁に進め、4番藤谷が右中間へ適時二塁打を放ち、その差を4点とした。反撃したいミキハウスはようやく8回、先発田中から受け継いでマウンドに上がった塩満を攻める。7番DHの内海が四球を選び、8番小林が右前にポトリと落とすと、9番紀之定が四球で出塁し、無死満塁のチャンスを掴んだ。ここで塩満から村田へスイッチ。続く1番陣田はライトへ犠牲フライ。内海がホームインして1点を返した。しかし、ライト森川がホームではなくサードの方へ送球したことで二走がタッチアウト。一死一、三塁とチャンスを拡大するところを、二死一塁としてしまった。その後村田の暴投2つで三塁へと走者を進めたが、2番金田がライトライナーに倒れ、大きなチャンスを逃す。逆に新薬はその裏、決定的な7得点を挙げる。4番藤谷のゴロをサードが暴投。二塁へと進めてしまった。そして、5番堂前の三塁線ギリギリのバント。これが切れないまま線の内側で止まった。ここから新薬打線が爆発。6番小林が右越え適時二塁打で1点。7番保田が右中間に2点適時打。途中出場の高橋が中前適時二塁打で1点。1番松本が左前打と二盗。二、三塁として2番森川が右前に2点適時打を放った。ここで救援した坂元が4番藤谷の時、暴投しタッチアップで三塁に進んでいた森川がホームを踏んだ。9回の新薬のマウンドには尾崎が上がり、先頭の3番前川に中前打を許すも、後続を全てフライに打ちとった。ミキハウスは2回の無死二塁(左前打、本塁憤死)、5回の一死一、二塁のチャンスを生かせず、前半に得点できなかったことが終盤に効いた。


【感想2】

 田中と森の投げあい。サイドスロー、アンダースローと新旧の京都のエース同士が投げ合っている。お互いが投げ合ったことがあるのか、またそれは何度目なのか。何勝何敗か。5回表裏、6回表は三者凡退だった。6回裏、森は二死までこぎつけだが、2番森川が三塁線にサードの10メートルくらい向こうにポトリと落とすラッキーな二塁打を放った。サードはもう少しで追いつきそうだった。3番箸尾谷がセンター前へ、しかし、陣田から好返球が返ってきて本塁タッチアウト。不用意に点をやらない。7回を終えて4点差、だがミキハウスが来る予感。なぜと言われても答えられない。そろそろ来てもおかしくない。新薬は8回、田中から塩満に継投した。

 左のサイドスロー、塩満でミキハウスの目先を変えたかったのだろうが、なんと左の7番DHの内海に四球。続く8番小林の打球がライトへポトリ。一、二塁となった。左の9番紀之定がカウント1-3から四球を選ぶ。なんと無死満塁。塩満はこの場面で本来の力を発揮できず降板。マウンドには村田が上がった。村田が連打を浴びれば、ミキハウスに大きく流れが傾く。1番陣田が放った打球がライトへ舞い上がった。犠牲フライには十分な距離。1点が入るなと思った。ライトの森川は送球した。三走の内海はかなりスタートが遅かった。ホームでアウトになるぐらい遅かったのだが、二走の小林もこれまた、スタートが遅かったのか、ライトへ飛んだ打球が抜けると思っていて、抜けなかったので一旦戻ってからスタートを切ったのかわからない。ライト森川の投じたボールはどこかで中継されたか、いつの間にかサードのグラブへと収まる。小林はまさか、こっち(三塁)へ投げてくるとは思わなかったのではないか。滑り込んだがタッチアウト。僕の想像を超えるビッグプレーだった。セーフなら一死一、三塁。アウトになったので二死一塁になった。アウトにならなければ、盗塁して一死二、三塁、打順は2番、も考えられただけに、ここが勝負の分かれ目になってしまった、と思う。二死一塁でテンションが落ち気味の、2番紀之定の放った打球はライトライナー。村田が暴投2つで走者が三塁に進んでいただけに不運だった。

 サードの小林はかなり悔しい走塁をしてしまったと落ち込んだだろう。切り替えて行きたかったが、8回先頭の4番藤谷の打球をなんと一塁悪送球。190センチの長身、一塁辻田がジャンプしても全く届かない大暴投で、藤谷は二塁へ到達。ただ1点がほしい新薬は5番堂前に送りバント。そのバントが完璧だった。三塁線をまっすぐ転がって、森は捕っても一塁はセーフになると判断し、ファウルになれ、と見送った。しかし、打球は切れずに線に沿って転がりやがて止まった。ミキハウスにとっては最悪の事態となった。追い上げムードどころか、突き放される絶対絶命ともいえる展開。ここからは戦況に書いた通り、新薬が待ってました、とそのときを見据えた怒涛の長打攻勢でこの回6安打7得点を記録し、9回は新人・尾崎が先頭の3番前川にセンター前ヒットを浴びるも、3人をフライアウトに打ち取ってゲームを締めた。

 結局、これが企業チームとクラブチームの差だなあ、と痛感した試合だった。経験値ではミキハウスの選手の方があるわけだし、だが、試合勘というのか、打撃にしろ守備にしろ、毎日練習のできる新薬には敵わないという側面が出た。そして隙を見せなかった新薬が勝利した、というところと思う。決して点差ほどの力の開きはないと思うが、日本新薬はここ数年で今一番の輝きを放っている。投手のやりくりの面でも、ミキハウスにはもう一枚、若いエースが出てきていれば、と思う試合だった。僕の思惑では、ミキハウスが終盤に逆転勝利することだった。そうすれば、4チーム全部が1勝1敗で最終日を迎えるというハラハラドキドキの展開になる予定だったのだが、新薬は決して思い通りにいかせてくれない。ライト森川の返球(+中継)で、新薬の優勝が一歩どころか二歩進んだと言っても過言ではないと思う。そして、ことごとく4番藤谷。この人に打たれると相手チームに与えるショックが倍に増えると思う。





ミキハウスREDS

8  陣 田  3-1-1
9  金 田  4-1
4  前 川  4-1
7  岸 江  4-0
3  辻 田  4-2
2  谷 村  4-1
D  内 海  1-0
5  小 林  3-1
6  紀之定  2-0
P  矢 田
 P  森
 P 坂 元


日本新薬

7  松 本  5-3
9  森 川  4-3-2
D  箸尾谷  5-2
3  藤 谷  5-3-2
2  堂 前  4-2-1
8  小 林  4-1-2
6  保 田  4-1-2
5  釜 谷  4-1
4  木 戸  3-1
 4 高 橋  1-1-1
P  田 中
 P 塩 満
 P 村 田
 P 尾 崎




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甲賀健康医療専門学校・朝山コーチのお話

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●甲賀健康医療専門学校・朝山コーチ(大阪体育大)のお話

 学校まで、控えの部員も応援に来てくれてる。…びびった。10回連続スクイズでも死ぬ気でやれ、と練習していた。木原がバント(スクイズ)を決めたのははじめて。ここで決めるためにやってきた。今年は都市対抗二次予選で勝とうとやってきた。下手なりに4月から苦しい練習をしてきた。正直、熱血漢だ。この日のために一球を大切に。OBCもやってたと思うけど。気持ちがOBCに勝った。もうフラフラで、手がしびれて…。(選手たちに向かって)こいつらがやってくれました!!粘りあって、力あります。初回の4点でコールドかと思ったが、これが、審判(の判定)に暴言吐いてしまった。ランナー出たら、止めるのは僕の仕事。それまではGO!だ。すごい試合だった。5年目ではじめて…。満足しない、明日やらないと。………企業は東京ドームかもしれないが、一生懸命やればやれる。僕は出てない奴を尊重したいタイプの人間。みんなの応援のおかげ。みんなに応援してもらって…。甲子園も一人もいない。高校でもレギュラーすらいない。大舞台で…。下手なりにやりたい!最後まで力入っていた。ほんまにすごい。OBのおかげ。専門学校って笑ってるかもしれない。負けても言おうと思ってた。今までやってきたこと全て出た。勝ちたかった。勝たせたかった。



 
 新薬とミキハウスの試合がもう始まる。試合開始を30分遅らせてほしい。時間は着々と進み、スタンドから場内アナウンスも聞こえている。朝山コーチは3塁コーチをしている。3塁コーチがホームに滑る選手と一緒に写っているなんてありえるだろうか!熱血漢というかなんというか。僕は試合後色んな選手に話を聞いて、ようやく朝山コーチにたどりついた。コーチは疲れ果て興奮しきっているので、フラフラだった。それにもかかわらず話をしてくれた。僕が特に何かを質問したわけではない。話し出した言葉は脈略もなくそのまま出てきた言葉だった。何がなのかわからないが、遮ることもできない。試合を観ていなければよくわからない言葉だと思う。せっかくのお話、止まるまで最後まで聞きたかった。しかし、次の試合が始まりそう。「次が大事ですね」と言って打ち切ろうとすると、「もちろん、次が大事なんですが…」。言葉に詰まって次がなかなか出てこない。よく見ると朝山コーチの目からうっすら涙が出ている。「今日の試合なんですよ…、こいつらが…」。僕もちょっともらい泣きしそうになった。目の前に選手たちがいる前で、コーチが心から感動していた。「次、頑張ってください」と言って、まだまだ続きそうな貴重な話を終わらせて球場の中に入った。僕が涙をこらえられたのは、試合中にもうすでに4、5回泣いてしまったからだった。甲賀の選手たちのひたむきな姿が一つになって響いていたから。



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甲賀健康医療専門学校・大野マネージャーのお話

●甲賀健康医療専門学校・大野マネージャー(堺上高)のお話

 今日は応援(スタンド)もベンチも一体になってて、ずっと泣きそうになって、感動的になった。(鳥井投手の球数について、スコアブックを開いて数えて)…202球。昨日は…76球だった。





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甲賀健康医療専門学校・藤岡選手のお話

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甲賀健康医療専門学校 延長11回タイブレーク二死二、三塁

3番藤岡(飛翔館高)が右前に2点タイムリーを放ち、5点差に広げる
(甲賀健康医療専門学校 -4 OBC高島)



甲賀健康医療専門学校・藤岡選手のお話

 (延長11回タイブレーク二死二、三塁から右前2点適時打を放ち)気持ちが高ぶると力んでしまうので、監督やチーム全員の言葉に、気を落ち着けて思い切り振ることだけ考えてた。(鳥井投手について)1コ上の先輩。センターから見てるので、気迫が伝わってきた。最後はレフト山田に気持ちが伝わったかも。





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甲賀健康医療専門学校・山田選手のお話

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●甲賀健康医療専門学校・山田選手(上宮高)のお話

 (最後レフト線の打球に横っ飛びキャッチしたことに)フェアぎりぎりかどっちかわからない。捕ってからすべった。どこに来ても思い切りいくだけだった。

 (10回表先頭打者として中前打を放って)練習ではいい感じで打てていた。まっすぐを叩くことしか考えてなかった。

 (9回裏一死満塁4番吉永、カウント0-1の時点でレフトの守備についたが)肩には自信がある。






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甲賀健康医療専門学校・鳥井投手のお話

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●甲賀健康医療専門学校・鳥井投手(和歌山高校)のお話

 5回ぐらいで交代するかと思った。(初回4失点に)昨日(初回3失点)みたいな流れになると気合いを入れた。(0-3になったり、四球も多かったが)今日もどれも(ストレート、カーブ、スライダー)いまいちで。いつもカーブが初球入らなくて何がよかったかあんまりわからない。(3、4回から初球カーブが入るようになったと平良捕手が言っているが)あんまりわからない。気力で投げた。何も考えず投げた。思い切り投げるだけだった。(高校時代で同学年は)阪神の橋本選手(智弁和歌山高)。夏は3回戦で準優勝した田辺高校に4-2で敗れた。完投した。





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甲賀健康医療専門学校・平良捕手のお話

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OBC高島 10回裏無死一塁

7番福田の犠打をアウトにする甲賀健康医療専門学校・平良(宮古高)




●甲賀健康医療専門学校・平良捕手のお話

 (完投した鳥井投手について)立ち上がりから9回まで除々に良くなった。信じていた。(配球について)まっすぐ中心で、3、4回から初球のカーブでストライクが取れるようになった。1-3からでもいけた。鳥井さんに任せた。構えたところに来た。





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甲賀健康医療専門学校・藤本監督のお話

●甲賀健康医療専門学校・藤本監督(PL学園)のお話

 (鳥井投手が気迫のピッチングに)鳥井はいつも立ち上がり悪いパターンを粘ってよく投げた。全員よく頑張った!!(11回のスクイズ3連発について)本来のパターン。2回も勝ち越すのを失敗(ホームタッチアウト)に終わったので。引っかかってきた。あとは(続けて)やろうと思ってた。(3番藤岡の決勝打について)藤岡がよう打ってくれた。(1番木原のスクイズがすごかったが)木原はバントが上手じゃないけど…。(バックスクリーンの方を指差して)京都の生徒が少ない。スタメンに京都いてない。前はちょっと前に平安(出身)がいたけど。





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第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第二日:甲賀健康医療専門学校 9-7 OBC高島(延長11回タイブレーク)<その1>

■甲賀健康医療専門学校が延長11回タイブレーク戦を制す エース鳥井、202球完投  OBC、痛恨の1敗

★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第二日:
 甲賀健康医療専門学校 9-7 OBC高島(延長11回タイブレーク)


090620-10.jpg

OBC高島 1回表一死満塁

5番川口をカウント1-3から四球で歩かせ、マウンドに集まる藤本監督、鳥井投手、平良捕手、谷二塁手
(甲賀健康医療専門学校 0- OBC高島)




09年06月20日(土)9:50~13:13(3:23)

@わかさスタジアム京都

<第二日第一試合>


甲賀健康医療専門学校

123 003 100 1 3 H14 E1

001 003 000 0 5=9

400 000 000 0 3=7  (延長11回タイブレーク)


200 101 120 0 1 H 8 E1

OBC高島


(甲)鳥井―平良
(O)安田、園田、浦東、重森―國友


▽二塁打:勝間一(甲)國友2(O)、中村<11回>(O)


【戦況】

 2次予選決勝リーグ2日目第一試合。甲賀健康医療専門学校が驚異的な粘りで、OBC高島に延長11回タイブレークの末、逆転勝ちして1勝1敗とした。これでOBC高島も同じく1勝1敗となった。全勝がなくなったOBC高島は、明日(21日)日本新薬と、甲賀はミキハウスと対戦することが決まっている。

 OBC高島は1回1番岡田の死球、2番中村のバスターエンドラン、3番浅野の四球で無死満塁とし、5番川口、6番DHの川村の連続押し出し四球で2点。さらに7番田上の右犠飛、8番國友の左中間適時二塁打で計4点を先制した。追いかける甲賀は3回、1番木原、2番松井の連続右前打で一、三塁とすると、3番藤岡の中前適時打で1点を返し、6回には4番DH高橋の左前打、7番湯浅の送りバントをピッチャー安田が処理を誤って一、二塁。7番谷がストレートの四球で満塁とすると、先発安田はマウンドを降りた。救援した園田から7番勝間一が右中間2点適時打、8番納谷が右前適時打を放ってついに同点。試合を振り出しに戻した。その後、甲賀は鳥井が、OBCは浦東が踏ん張って、同点のまま延長10回を終える。特別ルールにより11回は一死満塁からプレーが行われた。甲賀はこの回にマウンドに上がった重森から、9番平良、1番木原、2番松井と3連続スクイズで3点を挙げると、さらに3番藤岡が右翼線に2点適時打を放って5点差をつける。3戦全勝を目指すOBCはその裏、2番中村が中越えに走者一掃の3点適時二塁打を放った。しかし、最後は二死満塁としたものの、レフト山田の超ファインプレーに阻まれ、まさかの1敗を喫し、優勝戦線から一歩後退した。甲賀・先発鳥井は13四死球(敬遠含む)2奪三振、と立ち上がりから苦しいピッチングを強いられ、何度もOBCに追い詰められたが、その度にOBC打線の拙攻にも助けられ、3、4、5番をなんとかノーヒットに抑えるなど、ギリギリで切り抜けた。甲賀は打線も14安打と8安打のOBCを大きく上回り、守備や走塁面でも気迫のプレーで鳥井を援護した。鳥井は202球完投勝利。前日の76球と合わせると2日間で278球を投げ切り、3時間23分の熱戦を締めた。


【感想1】

 若さで挑んだ甲賀の気迫が4点差をひっくり返し、都市対抗を狙うOBCに逆転勝ち。試合前に想像していた展開をはるかに超える壮絶な試合を制して、1勝1敗のタイとした。まるで夏の高校野球を見ているかのような、一発勝負のような戦い方で、よくぞ勝った!という試合だった。

 試合はOBCの4点リードで始まった。鳥井は持ち前の制球が悪く、1回だけで4四死球を与えてノックアウト寸前。1回でマウンドを降りてもおかしくない内容で、外野からの中継プレーでの返球がホームタッチアウトとなりチェンジになったが、前日の投球(76球)からの疲れもあるのか苦しい立ち上がりとなってしまう。2安打で4失点はあまりにも大きな痛手となったにちがいない。

 しかし、甲賀はあきらめなかった。2回、5番湯浅の打球がショート前で跳ね上がる。レフト前ヒットとなった。6番谷が送って、7番勝間一が左前にポトリと落とす。一、三塁で8番納谷がライトへ打ち上げた。湯浅のスタートが少し遅れたが、ホームへ滑り込む。キャッチャーのブロックが決まり、アウトになった。藤本監督が抗議する。1回表に1番岡田が死球で出塁したときも、かすったかどうかでグラウンドに姿を現した。しかし、今回はキャッチャーのタッチが遅いということなのだろうか。ブロックで一角が空いてなかったなど、セーフを主張する、が判定は覆らなかった。このプレーでさらにチームが一つになる。3回に3連続ヒットで1点を返すと、6回一死で4番高橋がレフト前ヒット。続く5番湯浅が三塁側へ絶妙なバントを転がす。安田がこの処理にもたついて、一塁に投げられない。そして、この後がいけない。6番谷に対し、カウント0-3からストレートの四球で一死満塁とした。伊藤監督が投手交代を告げる。予定よりも早く園田を登板させた。7番勝間一が左足を上げて、いつもはスッと安定する足がなんとブラブラと不安定になった、その足が地面に落ちた瞬間、打球が右中間へ。1点差となるタイムリーツーベースとなった。そして、8番納谷がライト前にタイムリー。中軸を打ってもおかしくないと思われる納谷がここで最高の仕事をやってくれた。一気に逆転したかった甲賀だが、後は園田に抑えられて同点止まりで終わった。

 OBCはこの試合、一塁の福田を外して、いつもはDHの田上を一塁に入れた。そして、昨日決勝打を放った川村をDHに。福田は何を思っただろうか。そんな心配をよそに福田はベンチ前で大きな声で笑顔でナインを鼓舞しつづけた。6回裏先頭の川村がセンター前ヒットで出塁すると、代走に小松が起用される。と同時に代打・福田が告げられた。福田は初球をサード前に難なくバントを決める。勝ち越しのチャンスだったが、後続が凡退。6回を終えて両者が4点ずつ取り合って、均衡が保たれ始めた。

 7回、OBCは浦東にマウンドを託す。しかし、制球が定まらず2四球に暴投で二死一、二塁とピンチを招く。6番谷の打球はレフト前に。二塁ランナー藤岡が滑り込む。判定はアウト。藤本監督やコーチ陣がホームベース付近に集結。何を言っているか全く聞こえないが、勝ち越しタイムリーとはならなかった。このことでさらに甲賀ナインの気持ちが一つとなったことにちがいない。

 OBCも反撃開始。8回裏二死から途中出場の福田がレフト前に。8番國友が左翼線に。甲賀は絶対に点を許せない。一塁ランナー福田は三塁を回った。だが、福田の足がもつれて、スピードが明らかに落ちている。ホームまで戻ってくるにはムリがあったか。本塁手前でタッチアウトとなり無得点。9回を残すのみとなった。

 OBCのここまでの苦戦を誰が予想しただろう。大学を卒業している選手が大半で、平均年齢でも甲賀と4、5歳は違うだろうか。OBCに油断があるというよりも、甲賀の気力、気迫が素晴らしい。ここで負けても何ら言われる由縁もないだろう。甲賀は出し尽くしている。それが痛々しくもエース鳥井の表情に表れていた。投げるだけでももう限界と言ったら失礼だろうか。鳥井は0-3、1-3の悪いカウントをものともせず、2-3までカウントを持ってくる。回を追うごとにそのひたむきさがOBCの打者に伝わっていった。

 鳥井は9回裏、とうとう本当に限界の局面を迎える。9番宮田、1番岡田に対し1-3から連続四球を与え、犠打で二、三塁に走者を送られた。3番浅野を敬遠で歩かせて、満塁とされた。迎えるバッターはOBCにとってはこの上ない4番吉永。外野フライでサヨナラの場面だった。1球ボールの後、レフトに山田が守備固めに入る。カウント0-2となり、鳥井が、甲賀が負けを覚悟しなければならない状態に入った。鳥井は気力をしぼって投げるしかない。吉永も外野フライを打つだけだった。しかし、打球は力なく二塁上空へ。インフィールドフライでもしっかりセカンドが捕球する。続く5番川口。最も警戒するべき打者と言ってもいい。左中間へ打球が飛んでいく。落ちればOBCが勝つ。審判やランナーコーチと重なって打球が見えない。鳥井が顔色一つ変えずにマウンドを降りてくることから、その打球が落ちなかったことがわかった。守備固めで入った山田が好捕したようだった。

 絶対絶命のピンチを切り抜けた10回の甲賀は、5番湯浅がセンターへヒット。続く6番谷はセンターライナー。7番勝間一の時、キャッチャーがボールを見失っている間に湯浅が二塁へ進む。カウント0―3となった勝間一は四球で、一死一、二塁としたが、8番納谷が6-4-3の併殺打に倒れ無得点。

 OBCの10回も甲賀と同じようにチャンスを迎える。先頭の途中出場している大寺が四球で歩くと、福田が初球にバントを決めて、二塁へ。藤本監督がマウンドへ行き、鳥井は3安打されている8番國友を敬遠で歩かせる。9番宮田は初球を振り抜いた。レフトが抑えてツーアウト。1番岡田はカウント2-1から空振り三振を奪われて、同点のまま11回へ。グラウンド整備が行われた。(感想2につづく)





甲賀健康医療専門学校

9  木 原  5-3-1
6  松 井  3-1-1 
8  藤 岡  5-2-3
D  高 橋  6-1
7  湯 浅  2-1
 7 山 田  1-1
4   谷   3-1
5  勝間一  4-2-2
3  納 谷  5-1-1
2  平 良  5-1-1
P  鳥 井


OBC高島

7  岡 田  4-1
5  中 村  3-2-3
8  浅 野  4-0
4  吉 永  5-0
6  川 口  3-0-1
D  川 村  2-1-1
 R 小 松  0-0
 HD大 寺  2-0
3  田 上  1-0-1
 H3福 田  1-1
2  國 友  4-3-1
9  宮 田  4-0
P  安 田
 P 園 田
 P 浦 東
 P 重 森





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第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第二日:甲賀健康医療専門学校 9-7 OBC高島(延長11回タイブレーク)<その2>

■甲賀健康医療専門学校が延長11回タイブレーク戦を制す エース鳥井、202球完投  OBC、痛恨の1敗

★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第二日:
 甲賀健康医療専門学校 9-7 OBC高島(延長11回タイブレーク)


090620-08.jpg

延長11回を、202球で完投した甲賀健康医療専門学校・鳥井投手(和歌山高)
甲賀健康医療専門学校 9-7 OBC高島<延長11回タイブレーク>)




09年06月20日(土)9:50~13:13(3:23)

@わかさスタジアム京都

<第二日第一試合>


甲賀健康医療専門学校

123 003 100 1 3 H14 E1

001 003 000 0 5=9

400 000 000 0 3=7  (延長11回タイブレーク)


200 101 120 0 1 H 8 E1

OBC高島


(甲)鳥井―平良
(O)安田、園田、浦東、重森―國友


▽二塁打:勝間一(甲)國友2(O)、中村<11回>(O)


【戦況】

 2次予選決勝リーグ2日目第一試合。甲賀健康医療専門学校が驚異的な粘りで、OBC高島に延長11回タイブレークの末、逆転勝ちして1勝1敗とした。これでOBC高島も同じく1勝1敗となった。全勝がなくなったOBC高島は、明日(21日)日本新薬と、甲賀はミキハウスと対戦することが決まっている。

 OBC高島は1回1番岡田の死球、2番中村のバスターエンドラン、3番浅野の四球で無死満塁とし、5番川口、6番DHの川村の連続押し出し四球で2点。さらに7番田上の右犠飛、8番國友の左中間適時二塁打で計4点を先制した。追いかける甲賀は3回、1番木原、2番松井の連続右前打で一、三塁とすると、3番藤岡の中前適時打で1点を返し、6回には4番DH高橋の左前打、7番湯浅の送りバントをピッチャー安田が処理を誤って一、二塁。7番谷がストレートの四球で満塁とすると、先発安田はマウンドを降りた。救援した園田から7番勝間一が右中間2点適時打、8番納谷が右前適時打を放ってついに同点。試合を振り出しに戻した。その後、甲賀は鳥井が、OBCは浦東が踏ん張って、同点のまま延長10回を終える。特別ルールにより11回は一死満塁からプレーが行われた。甲賀はこの回にマウンドに上がった重森から、9番平良、1番木原、2番松井と3連続スクイズで3点を挙げると、さらに3番藤岡が右翼線に2点適時打を放って5点差をつける。3戦全勝を目指すOBCはその裏、2番中村が中越えに走者一掃の3点適時二塁打を放った。しかし、最後は二死満塁としたものの、レフト山田の超ファインプレーに阻まれ、まさかの1敗を喫し、優勝戦線から一歩後退した。甲賀・先発鳥井は13四死球(敬遠含む)2奪三振、と立ち上がりから苦しいピッチングを強いられ、何度もOBCに追い詰められたが、その度にOBC打線の拙攻にも助けられ、3、4、5番をなんとかノーヒットに抑えるなど、ギリギリで切り抜けた。甲賀は打線も14安打と8安打のOBCを大きく上回り、守備や走塁面でも気迫のプレーで鳥井を援護した。鳥井は202球完投勝利。前日の76球と合わせると2日間で278球を投げ切り、3時間23分の熱戦を締めた。


【感想2】

 延長11回はタイブレーク方式で試合が再開された。さっきから次の出番を待つミキハウスの選手が出たり入ったりで、なかなかグラウンドに出られない。「だってOBCが99.9%勝つ試合でしょ」と言う声も聞こえた。本当にその通りだと思っていた。甲賀とOBCではモチベーションが違うはずで、失礼にも戦力的に甲賀が上回っているはずがない。それが甲賀はOBCと同点で10回を戦い抜いた。これが野球といわざるをえない。やってみないとわからないとは言っても、そんなはずはないのが野球でもある。甲賀に勝機があるとは思えなかった。しかし、この試合内容で球場に来ている人たちが甲賀を応援しないはずもない。流れは2回から徐々に甲賀へと傾いていった。

 11回の甲賀を抑えるのにOBCのマウンドに重森が上がった。重森は次にまさかこんなことになるとは思っていなかっただろう。9番平良は初球にバントした。ファウルでカウントは0-1。2球目もやってきた。ふわっと重森の前に小フライが上がった。思い切って重森はダイビングキャッチを試みたものの届かない。1点が入って満塁のまま1番木原を迎えた。甲賀では屈指の打者だ。タイムリーを放てば2点入るかもしれない。まさかまたやってくるとは思えない。だが、カウント0-1からスクイズ。外されたが、なんと片手一本で打球が重森の前に転がる。重森も懸命にバックホームをしたかったが、程よくキャッチできない。スライディングしてキャッチャーにトスするはずのボールは自分の後ろに転がっていた。満塁のままでまたも2番松井が初球にスクイズ。甲賀は3連続スクイズで3点を奪い、なおも二死二、三塁となった。ここで3番藤岡が一塁頭上を越えるタイムリーを放って走者が二人生還して、この回5得点を奪った。

 これで甲賀の勝ちが決まったように見えた。マウンドにいる鳥井もまた一死満塁からOBCに対する。2番で主将の中村が放った打球はセンターを守る藤岡の頭を越えた。3人が全て還って2点差。気合の一撃に度肝を抜かれた。もうOBCは完全に追い込まれてもいた。続く3番浅井の打球をショートが後逸。中村は三塁に進めなかったが、一、二塁。4番吉永が放り込んだら、逆転サヨナラ3ランになる。しかし、吉永はランナーを進めるセカンドゴロで二、三塁とした。5番川口がタイムリーを放てば同点に追いつける。しかし、カウント1-3から四球を選んで満塁となった。打席には途中出場の大寺。大寺は食らいついて、レフト線にライナーで打球を飛ばす。フェアかファウルか。ギリギリのところへ飛んでいる。レフト山田が走りながら飛び込んでいる。僕は鳥井を撮らなければならない。勝っても負けても鳥井が今日のヒーローだった。四球は二けた。球数は相当放っているだろう。150球ということはないだろう。そして、こんな勝ち方をするピッチャーは初めて観た。それくらいの気迫のピッチングだった。表には出てこないが、疲労はピーク。相手は自分よりも4、5歳上の野球選手たちだった。レフトの山田はどうやらキャッチしたようだ。ファウルかフェア、どっちの打球だったかわからない。鳥井は特に派手なガッツポーズする気力も残っていないように見える。笑顔も特にない。キャッチャーの平良と抱き合うという、最高の結果を得てマウンドを降りた。



 試合後のロッカールームでは、喜び合う選手たちの雄叫びがしている。こんな試合をしてしまった喜びで選手たちは一段と自信をつけるだろう。試合前の予測と試合後の結果がこんなに違ったこともないと思う。僕も次第に甲賀に惹かれていった。人間だから仕方ない。藤本監督、平良選手に話を聞いた後、鳥井投手を見つけた。話を聞かないと始まらない。「今いいですか?」と尋ねるとちょっと具合が悪そうで、どこかに向かうようだ。「どこに行くんですか?」球場の周りを一周するのだという。「わかりました。」僕は鳥井投手とスタジアム周辺を歩いて一周した。





甲賀健康医療専門学校

9  木 原  5-3-1
6  松 井  3-1-1 
8  藤 岡  5-2-3
D  高 橋  6-1
7  湯 浅  2-1
 7 山 田  1-1
4   谷   3-1
5  勝間一  4-2-2
3  納 谷  5-1-1
2  平 良  5-1-1
P  鳥 井


OBC高島

7  岡 田  4-1
5  中 村  3-2-3
8  浅 野  4-0
4  吉 永  5-0
6  川 口  3-0-1
D  川 村  2-1-1
 R 小 松  0-0
 HD大 寺  2-0
3  田 上  1-0-1
 H3福 田  1-1
2  國 友  4-3-1
9  宮 田  4-0
P  安 田
 P 園 田
 P 浦 東
 P 重 森





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OBC高島・川口選手のお話

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OBC高島 7回裏二死一、二塁

5番川口(山梨学院大)が右中間に2点適時三塁打を放ち、4点差とする
(ミキハウスREDS 1- OBC高島)




●OBC高島・川口選手のお話

 (1回二死一、二塁で中前適時打を放って)チャンスだったんで、来た球を(狙って)打った。外の変化球。スライダーっぽい。外から内にきた。いい当たりでないが、気持ちで打った。(森投手について)やっぱりうまい。打者を見て投げる。ファウルの取り方、打たせ方が…、手を出してしまう。あっという間に追い込まれる。1、2球でしとめたいのに。でも、追い込まれる方が大胆にいける。初球から振っていくタイプではないから。(7回二死一、二塁で右中間2点タイムリー三塁打を放ち)外の落ちる系で、チェンジ(アップ)かフォークか。2ストライクと追い込まれて、勝負と思って踏み込んでいった。(矢田投手について)企業チーム(出身)経験の投手で、何かが違うと思った。甲賀は序盤から攻めて、いい形で勝って、新薬戦に向けて挑みたい。

(2年目で関西に)慣れてきた。最初は言葉遣いが、怒られてると思った。




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OBC高島・伊藤監督のお話

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ミキハウスREDS戦の試合終了後にスタンドに一礼するOBC高島・伊藤監督(近畿大)


●OBC高島・伊藤監督のお話

 1点で勝てると思ってなかった。(森投手について)「有名人・森」なのでピッチングができている。簡単に打たせてくれるわけがない。学生上がりでは打てない。投げる技術がある。(代打・川村選手が7回に勝ち越しタイムリーを放ったが)かなり期待している。近い将来主軸になる選手。結果が出て良かった。笑顔がかわいいでしょ。(5番川口選手の右中間2点タイムリー三塁打について)よく打ってくれた。あそこ(7回二死一、二塁)で打てるのが成長だ。2-0(ツーナッシング)ならずっとダメだった。(田上選手に代打を出したが)回が進んだので躊躇なく代えた。




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OBC高島・中村主将のお話

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OBC高島 7回裏一死三塁

2番中村(京都産大)がカウント1-0からスクイズを試みるが、外されてファウル




●OBC高島・中村主将のお話

 若さを出していこうと思った。セフティバントするなど「動かす野球」をすれば、ついていけないと思っていたが、それがなかなかできなかった。(先発した森投手について)いいピッチャーだった。ベテランで昔ジャパンだった味のある投球術だった。(追いつかれる展開に)1点取られた前のイニング(無死二塁でクリーンアップを迎える)が嫌な雰囲気だった。逆転されるんじゃないかと思った。それだけに7回は大量得点につながってよかった。





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ミキハウスREDS・藤岡監督のお話

●ミキハウスREDS・藤岡監督(立命館大)のお話

 うちが悪い。早い回に点を取っておかなかったので。5回に4、5点取っておかないと…。ストレートばかりで、相手は最初から継投でくるつもりなのに。(サードのゴロの処理について)ああいう風になると、…流れ悪くなった。でも、クリーンアップが悪い。





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第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第一日:ミキハウスREDS 1-5 OBC高島

■OBC高島が、ミキハウスREDSに快勝  7回に一挙4得点

★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第一日:ミキハウスREDS 1-5 OBC高島

090619-02.jpg

OBC高島 8回表一死二塁

代打・川村(近江高)が中前に適時打を放ち、勝ち越しに成功する
(ミキハウスREDS 1- OBC高島)



●OBC高島・川村選手(近江高)のお話

 (代打で出場して初球を中前に)初球を狙っていた。外のストレート。チャンスで回ってきたが、流れが悪かったので、打てば流れが変わるかなあと思っていた。大学進学は考えてなかった。近江高校時代は通算30本塁打。働きながら野球は、…しんどい時もある。




09年06月19日(金)12:53~15:22(2:29)

@わかさスタジアム京都

<第一日第二試合>

ミキハウスREDS

000 221 102 H8 E2

000 000 100=1

100 000 40×=5


110 100 41× H8 E0

OBC高島

(ミ)森、矢田―谷村
(O)吹石、園田、重森―本田、國友

▽三塁打:川口(O)
▽二塁打:前川(ミ)



【戦況】

 第2次予選決勝リーグ戦で、OBC高島がミキハウスREDSを5-1で下し、1勝目を挙げた。ミキハウスREDSは追いつきながら突き放され、痛い1敗を喫した。

 OBCは1回、2番中村の四球、3番浅野の死球で一、二塁とすると、5番川口の中前適時打で1点を先制した。追いかけるミキハウスは4、5回にそれぞれ2安打し、ついに7回に7番内海の四球と8番小林の左前安打、9番金田の犠打で二、三塁として、1番陣田の高く跳ねる二塁ゴロの間に同点に追いついた。その裏OBCは、代わった矢田から8番國友の遊撃内野安打、9番福田の犠打で一死二塁とすると、代打・川村が中前に弾き返し勝ち越す。また、川村の打球をセンターが後逸している間に三塁に進み、2番中村がスクイズを試みるがファウル。結局四球で歩いて一、三塁とし、4番吉永が中前に適時打、5番川口が右中間を破る2点適時三塁打を放ち、この回4得点。ミキハウスを突き放した。OBC先発の吹石は6回3分の0を6安打(0奪三振2四球)無失点に抑え、事無きを得た。その後は園田、重森と継投してミキハウス打線に的を絞らせず、強力打線を封じ込めた。ミキハウスは先発森(6回3安打1失点)から矢田に継投する必勝リレーだったが、7回サードの緩慢なプレーから雰囲気がおかしくなって4失点。打線も打ち上げるなど調子に乗ることができず、8安打するも1得点に終わり、機能しなかった。
 
 
【感想】

 OBCの先発は吹石だった。京都産大出身とあるが全くわからない。あとで「お姉さんが女優」と聞いてピンときた。近鉄で活躍した吹石選手のご子息でもある。お姉さんが出演していたNHKドラマ「フルスイング」は全て観せていただき、毎回感動していました。その吹石がミキハウス打線を序盤にしっかりと抑えてゲームを作った。180センチから投げ込まれる速球を中心に、ミキハウス打線は凡打連発でとらえ切れない。無失点(自責1)でマウンドを降りた。

 ミキハウス先発の森はアンダースローから丹念に投げ込んでいく。その間合いが絶妙で投げ急がない。元全日本代表の森は1回に1点を失ったものの、後はOBC打線を寄せつけなかった。1番岡田、6番田上が2三振するなど、6回を投げて先発の役目を十分に果たした。

 試合が動いたのが7回。ミキハウスが同点に追いつく。7番内海が四球を選ぶと、8番小林がショートをかすめるレフト前ヒットで続く。ピッチャーは吹石から園田へ。キャッチャーも本田から國友に代わった。9番金田が送って、1番陣田を迎える。陣田の放った打球は大きく跳ねてセカンドへ。三走・内海がホームに滑り込んだ。続く2番紀之定の打球はセンターへ。当たりが良すぎて勝ち越しはならなかった。

 追いつかれたOBCは、代わりばなの矢田を攻める。だが、その前に、先頭の8番國友の当たりはサードとピッチャー、ショートのちょうど真ん中辺りに緩く転がる。普通はサードが前に出てさばかなければいけないと思うのだが、サードが中途半端な前進でカットできない。ショートが捕ってからではもう遅い。このプレーを引き金にミキハウスに異変が生じていったことは否めないだろう。流れがOBCへと傾いていくのを目の当たりにした。9番福田がバントで二塁へランナーを進め、代打・川村がバッターボックスに入る。代打で出すのはもったいないくらいの選手だと思うが、ここ2試合はスタメン、代打と結果が出ていない。それでもここで岡田に代えての起用は、期待の表れだった。川村は初球を振り抜いた。打球はセンター前へと転がった。二走國友は少しスタートが遅いか足が遅いかで、センターからバックホームすればアウトにできるタイミングにも見えた。しかし、センターがあせって後逸。バックホームできず1点。さらに打者走者の川村が三塁まで達した。川村は殊勲の一打を放ったのだった。2番中村は1-0からスクイズ。なんとかバットに当てファウルで逃げる。四球を選んだ中村は、4番吉永のタイムリーで二塁へ。5番川口の右中間タイムリースリーベースで、吉永と一緒に返ってその差を4点とし、試合が決まった。

 ミキハウスは大きな1敗を喫した。6回無死二塁、7回一死二、三塁で1点止まりに終わる。紀之定の一打がセンター前に落ちていれば、と思う。そうすればクリーンアップで大量点となり、試合は逆にミキハウスの快勝で終わったかもしれない。9回も一死一、二塁のチャンスを迎えた。しかし、後続が倒れ無得点。またもクリーンアップに回すことができなかった。そして、真夏のような暑さ。最も暑い時間帯に試合が行われたことも色々とツキがなかったと解釈したい。残り2試合で打線が爆発するかどうかが見ものだ。




ミキハウスREDS

8  陣 田  4-0-1 (中京大)
6  紀之定  5-0   (立命館大)
4  前 川  4-2   (北嵯峨高)
7  岸 江  3-1   (帝京大)
3  辻 田  3-0   (PL学園高)
2  谷 村  4-0   (京都産大)
D  内 海  3-1   (比叡山高)
5  小 林  4-2   (県立社高)
9  金 田  2-1   (立命館大)
 9 松 本  1-1   (瀬戸内高)
P   森         (北嵯峨高)
 P 矢 田        (枚方津田高)


OBC高島

7  岡 田  3-0   (愛知学院大)
 H9川 村  2-1-1 (近江高)
5  中 村  2-0   (京都産大)
8  浅 野  2-0   (九州共立大)
4  吉 永  4-1-1 (東海大九州)
 4 大 野  0-0   (近畿大学工業高専)
6  川 口  4-2-3 (山梨学院大)
D  田 上  3-0   (福岡経済大)
 HD大 寺  1-0   (愛知学院大)
97 宮 田  4-1   (九州国際大)
2  本 田  2-0   (筑波大)
 2 國 友  2-1   (佛教大)
3  福 田  3-2   (三重中京大)
P  吹 石        (京都産大)
 P 園 田        (有明高)
 P 重 森        (岡山商科大)






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日本新薬・入江選手のお話

090619-07.jpg

日本新薬 8回裏二死二、三塁

途中出場した入江(大阪産大)が左中間スタンドに3ランを放つ
(甲賀健康医療専門学校 0-14 日本新薬)




●日本新薬・入江選手のお話

 投手から野手に4月から転向した。大学は野手として入ったが、体づくりの一環としてピッチャーをやりはじめた。それで4年間ずっとピッチャーで、社会人2年目に野手に転向した。本当は…続けたかった。

 (打った球は)ストレート。夢中で走っていたのでよくわからなかったが、上がったという感じ。(7回のショートゴロは)球が来なくて打ちにいってしまい、抑えられた。カーブが多かった。春キャンプの紅白戦で1号。これで2本目だが、公式戦では初ホームランだ。





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日本新薬・田村監督のお話

●日本新薬・田村監督(天理大)のお話

 (監督2年目だが)去年は手探り状態で、(私自身の考えを)「伝える」ということに時間がかかった。今年は少しずつだが、浸透していっている。(14得点とよく打ったが)普段どおりのことをするだけで、それでないと力んだりする。(ベテランの6番小林、7番保田両選手が、二塁打3、二塁打1左前打1と打っていることに)力入るかなと思ったが、2人とも落ち着いていた。本当はもっと上(の打順)で打たせたい。若手も前に出てきてほしい。(監督として)選手同士で話し合っていて、やることがなくなってきている。自分は頼りないところがあるが、その分選手がしっかりしてくるのだと知った。考え方だけ言って、しっかり伝えているのだが、方法は選手が考えて勝手にやってくれている。そのせいか自主練習が増えてきている。監督、コーチの手前でなく、遅くまでやっていることもあるようだ。全体練習は13時から16時にグラウンドで行っている。第一代表とか相手、結果でなく、どこでも悔いないくらい「出し切る」ことを目標にしたい。一発勝負では出し切れない場合もあるが、そのときはそのときだ。(チームとして素晴らしい状態だが)思いやりを与え合うことや困ったときに助けてくれることが大事。チーム力は素晴らしいと思ってやっているが、レベルの高さまでは自信がない。(一次予選から完璧な試合運びだが)焦点を合わせてやっている。(9回の田中投手の登板に)田中は休ませると良くないので投げさせた。だが、本人たちが決めたことで、自分が言ったわけではない。みんなが力を出せる方向にできればいい。バントくらいしか役目なかった。

 
 (甲賀の選手について)甲賀?…鳥井投手は真っ向勝負でストライクゾーンに投げてくる。四球もない。一番木原選手(中前打1)や納谷選手(右前打1)に気をつけていた。3番藤岡選手(中前打1)や4番高橋選手(左越え二塁打1)もしっかり振ってくる。6番谷選手(左越え二塁打1)もいいスイングをしていた。外野に前に来ないように言った。





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甲賀健康医療専門学校・藤本監督、朝山コーチのお話

●甲賀健康医療専門学校・藤本監督(PL学園高)のお話

 (先発は鳥井投手だったが)鳥井、鳥井で来ている。前回(三菱2失点完投など)、結果的に抑えているので。初回のバントの送球ミスが痛かった。(実力的に)弱いのに立ち上がりがあんな風になっては…。


●甲賀健康医療専門学校・朝山コーチ(大阪体育大)のお話

 初回の送りバントのエラーが痛かった。一塁の(08年滋賀ベストナイン捕手)納谷は故障している。まだましになってきた。立って動く分にはいいのだが…。(捕手の)平良はちょっと動き悪い。序盤にリードされた。次から乗り切れるかが勝負だ。(新薬の先発左腕・滝谷は)右左関係なく、迷わず振れと。バッターは別に悪くない。けん制(死2度)の走塁ミスなければ…。こういう舞台でやっているのでやり切りたい。





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第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第一日:甲賀健康医療専門学校 0-14 日本新薬

■日本新薬が大量14得点で圧勝  甲賀、6安打完封喫す

★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第一日:甲賀健康医療専門学校 0-14 日本新薬

090619-01.jpg

日本新薬 2回裏二死

4番藤谷(亜細亜大)が左越えにソロホームランを放つ
(甲賀健康医療専門学校 0- 日本新薬)




●日本新薬・藤谷主将のお話

 (2試合連続弾に)ランナーがいなかったので、初球から狙っていった。(万全のチーム状態について)相手は関係なく全力で戦っている。(主将として)積極性を出していこうと、失敗したら次がカバーすればいい、と言っている。




09年06月19日(金)9:54~12:15(2:21)

@わかさスタジアム京都

<第一日第一試合>

甲賀健康医療専門学校

110 210 100 H6 E1

000 000 000= 0

301 150 04×=14


401 150 13× H15 E1

日本新薬


(甲)鳥井、丸木、森下、山崎―平良、佐瀬
(日)滝谷、尾崎、塩満、貴志、田中―堂前、桑原


▽本塁打:藤谷ソロ(3回)、入江3ラン(8回)
▽二塁打:谷、高橋(甲)小林3、松本、堂前、保田(日)




【戦況】

 第2次予選決勝リーグ戦が開幕。日本新薬が15安打14得点で甲賀健康医療専門学校に圧勝し、1勝目を挙げた。甲賀は6安打完封され1敗し、14失点が痛い。

 日本新薬は1回、1番松本が中前打で出塁すると、2番森川はサード前に送りバント。しかし、悪送球で一、二塁とした。3番箸尾谷が送って、二、三塁で、4番藤谷がカウント1-1から中犠飛を打ち上げて先制。続く5番堂前が左前適時打、6番小林が中越えに適時二塁打を放ち3-0とリードした。3回は4番藤谷が左越えに一発。二塁打の判定も覆され、1点追加。4回は先頭の5番小林が右中間二塁打で出塁。6番保田の犠打で三塁に進めると、9番高橋の時、鳥井の暴投でさらに1点を追加した。5回には打者一巡の猛攻。1番松本が右中間二塁打、2番森川が四球で一、二塁とすると、3番箸尾谷がバスターで一塁ゴロを放って二、三塁とすると、4番藤谷は敬遠の四球で満塁。暴投で1点を追加。5番堂前が左越えに2点適時二塁打を放つと、甲賀・先発鳥井をノックアウトした。代わった丸木から6番小林が中越えに適時二塁打を放って1点。さらに7番保田が左越えに適時二塁打を放って1点を挙げて、この回5点が入り、5回で0-10と大量リードした。8回には1番松本の右前打、2番森川が四球の後、代打・吉野の左前適時打。最後は途中出場の入江が左中間スタンドに3ランを放ち、結局15安打14得点を挙げ、日本新薬が圧勝した。投げては先発滝谷が5回を5安打(7奪三振、無四球)無失点。けん制で2度刺すなど、三塁を踏ませなかった。その後も尾崎、塩満、貴志、田中と継投し完封した。甲賀は初回に3点を奪われ、先発鳥井から丸木、森下、山崎と継投したが、打線も無得点に終わり完敗を喫した。


【感想】

 コールドがあれば5回で終わっている試合内容だったが、とにかく新薬打線が振れている。この強さは半端ではない。新薬、甲賀どちらにも失礼だが、まさかここまで差が出てしまうとは思ってもいなかった。試合が始まるまでは、「2年前は佐賀北だって帝京に勝ったし」と高校野球を連想した観方で考えていた。しかし、甘すぎた。社会人野球は厳しい。年齢も実績も何から何まで違う両チームが対戦することだけでも無理がある。こんな不公平な話はないと思った。これだけ打ちのめされて甲賀はどうやって立ち上がればいいのだろう。余計な心配をしてしまうほど、新薬は強かった。

 しかし、甲賀の嬉しい誤算は、新薬は本気で戦ってくれたということだろう。もっと楽しんでプレーしてもよかった新薬だが、最後に田中が登板してくれた。調整登板には違いない。でも、田中の投球をこの目で見たかどうかは今後の甲賀にとっては大きいのではないか、と考えてみたりもした。あっという間に3人で打ち取られてしまったが、今後の参考になったらいいなと思う。でも、先発滝谷から5回で5安打したのは収穫だろうか。4番高橋、6番谷が左越え二塁打を放った。先日の三菱との府決勝戦で、滝谷は5回を無安打に抑えている。そのことを考えれば、甲賀の打線もあなどれない。ただ、初回3失点があまりにも痛かった。エース鳥井が3連打を浴びるなど4安打された。

 新薬はここ数年で一番強い戦力で、監督も2年目を迎え、ぬかりがない印象だ。特にベテランの藤谷、堂前、小林、保田により存在感が増し、ピッチャーは一つ間違えれば外野フェンスを越される、という恐怖を感じるだろう。若手も台頭してきた。8番の釜谷だけでなく、新人の仲間や吉野にもヒットが出て、さらに2年目入江が左中間に突き刺さる3ラン。先発滝谷だけでも十分な戦力に、尾崎も1回を2奪三振とさらに勢いが増す。今後が楽しみ。ベテランから若手まで乗りに乗っている。新薬の3連勝を止めるのはどこか、というのも見どころの一つとなりそうな決勝リーグの幕開けだった。





甲賀健康医療専門学校

9  木 原  4-1   (近江兄弟社高)
6  松 井  3-0   (上野工高)
8  藤 岡  4-1   (飛翔館高)
D  高 橋  4-1   (北大津高)
7  湯 浅  3-1   (大塚高)
4   谷   2-1   (水口高)
 4 増 山  1-0   (綾羽高)
5  勝間一  3-0   (益田東高)
3  納 谷  3-1   (出雲北陵高)
2  平 良  2-0   (宮古高)
 2 佐 瀬  1-0   (瀬田工高)
P  鳥 井        (和歌山高)
 P 丸 木        (若狭高)
 P 森 下        (石部高) 
 P 山 崎        (美方高)



日本新薬

7  松 本  3-2   (亜細亜大)
 H7政 田  1-1   (京都産大)
9  森 川  1-0   (近畿大) 
D  箸尾谷  4-0   (日本大)
 H 吉 野  1-1-1 (東亜大)
3  藤 谷  1-1-2 (亜細亜大)
 H3入 江  2-1-3 (大阪産大)
2  堂 前  3-2-3 (東北福祉大)
 H2桑 原  2-0   (同志社大)
8  小 林  3-3-2 (近畿大)
 H8仲 間  1-1   (名桜大)
6  保 田  2-2-1 (近畿大)
 H6佐々木  1-0   (青山学院大)
5  釜 谷  4-1   (立命館大)
 4 高 橋  4-0   (國學院大)
P  滝 谷        (近畿大)
 P 尾 崎        (天理大)
 P 塩 満        (帝京大)
 P 貴 志        (近畿大)
 P 田 中        (龍谷大)
   




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第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦:先発予測

6月19日(金)

10:00  日本新薬 ― 甲賀健康医療専門学校 ⇒先発 滝谷  先発 鳥井

13:00  OBC高島 ― ミキハウスREDS ⇒先発 川原  先発 森


6月20日(土)

10:00  甲賀健康医療専門学校 ― OBC高島 ⇒先発 鳥井  先発 不明

13:00  ミキハウスREDS ― 日本新薬 ⇒先発 矢田  先発 村田


6月21日(日)

10:00  甲賀健康医療専門学校 ― ミキハウスREDS ⇒先発 鳥井  先発 武内 

13:00  日本新薬 ― OBC高島  ⇒先発 田中  先発 安田




 これは、僕が事前の18日に予測した先発投手だ。半分は当たったが、半分ははずれた。でも、ひとつだけ当たったチームがある。何も自慢にならないが、3つとも勝とうと思ったらこれしかない。そして、それなりの結果が出た。他のチームはどうかというと、外れてよかったケースもあれば、外れて悪かった場合もある。いずれにせよ、先発投手の出来が勝敗を左右する。嬉しい誤算、予定通りなどなど。うまくいく場合もいかない場合も。リーグ戦、と言っても、3日連続の試合はきつい。投手のやりくりは、どこのチームも難しい。時に短期決戦で勝つにはどのようにすればいいだろう。




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しばらくお待ちください!

 6月19日(金)~21日(日)まで、わかさスタジアム京都で行われた、第80回都市対抗京滋奈予選の決勝リーグ戦、全6試合を観戦しました。

順番にアップしていきますので、しばらくお待ちください。

今回は、甲乙つけがたい白熱した試合内容だったため、監督や選手などの貴重なお話もお伝えしたいと思いますので、少し時間がかかると思います。

特に、甲賀健康医療専門学校の健闘は、想像以上のものがありました。

OBC高島やミキハウスREDSは惜しくも敗れてしまいましたが、勝負は時の運です。

私はどのチームの味方というわけではありません。

しかし、甲賀の2位通過はあまりにも衝撃的なものでしたので、

結果、甲賀に偏る内容にせざるをえないことをご了承ください。

そして、日本新薬、優勝おめでとうございます。

都市対抗での健闘をお祈りしています。

まずは、初戦突破を目標に。京都のファンは待ち望んでいます。

第80回都市対抗京滋奈予選:表彰選手

<個人表彰>  

・最高殊勲選手賞  滝谷投手(日本新薬)

・敢闘選手賞    鳥井投手(甲賀健康医療専門学校)

・打撃賞      藤谷選手(日本新薬)

第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦:21日(日)の結果

日本新薬が9年連続27度目の都市対抗へ  2位は甲賀、近畿地区代表決定戦へ

★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦:組み合わせ

@わかさスタジアム京都


6月19日(金)

10:00  日本新薬 14―0 甲賀健康医療専門学校

13:00  OBC高島 5―1 ミキハウスREDS


6月20日(土)

10:00  甲賀健康医療専門学校 9―7 OBC高島(延長11回)※延長10回、4-4からタイブレーク

13:00  ミキハウスREDS 1―11 日本新薬


6月21日(日)

※グラウンドコンディション不良のため試合開始2時間遅れ

10:00
12:00  甲賀健康医療専門学校 5X―4 ミキハウスREDS(延長10回)

13:00
15:00  日本新薬 2―0 OBC高島


6月22日(月)  予備日




<順位表>

1、日本新薬 3勝 得点27 失点1 ⇒第80回都市対抗へ

2、甲健医専 2勝1敗 得点9 失点22(タイブレーク得点5・失点3は除く) ⇒近畿地区代表決定戦へ

3、OBC高島 1勝2敗 得点9 失点7(タイブレーク得点3・失点5は除く)

4、ミキREDS 0勝3敗 得点6 失点21




※代表決定試合となった場合は試合順序を変更する
甲賀健康医療専門学校(2位チーム)は、6月27日(土)から3日間行われる近畿地区代表決定戦(わかさスタジアム京都)に出場する


<第2次決勝リーグ戦順位決定方法>

2チームが同一勝敗になった場合、当該対戦の勝者を上位とする
3チームが同一勝敗になった場合、当該チーム同士の対戦成績を対象とし、以下の順で順位を決定する
 ただし、タイブレークを適用したイニングの成績は除く
 1、得失点率差(総得点/総攻撃イニング数)が大きいチームを上位とする
 2、失点率(総失点/総守備イニング数)の小さいチームを上位とする
 3、自責点率(総自責点/総守備イニング数)の小さいチームを上位とする
 4、チーム打率が高いチームを上位とする(安打数/打数)

第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦:20日(土)の結果

★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦:組み合わせ

@わかさスタジアム京都


6月19日(金)

10:00  日本新薬 14―0 甲賀健康医療専門学校

13:00  OBC高島 5―1 ミキハウスREDS


6月20日(土)

10:00  甲賀健康医療専門学校 9―7 OBC高島(延長11回)※延長10回、4-4からタイブレーク

13:00  ミキハウスREDS 1―11 日本新薬


<順位表>

1、日本新薬 2勝 得点25 失点1

2、OBC高島 1勝1敗 得点9 失点5(タイブレーク得点3・失点5は除く)

3、甲健医専 1勝1敗 得点4 失点18(タイブレーク得点5・失点3は除く)

4、ミキREDS 0勝2敗 得点2 失点16



6月21日(日)

10:00  甲賀健康医療専門学校 ― ミキハウスREDS

13:00  日本新薬 ― OBC高島


6月22日(月)  予備日



※代表決定試合となった場合は試合順序を変更する
※2位チームは6月27日(土)から3日間行われる近畿地区代表決定戦(わかさスタジアム京都)に出場する

<第2次決勝リーグ戦順位決定方法>

・2チームが同一勝敗になった場合、当該対戦の勝者を上位とする
・3チームが同一勝敗になった場合、当該チーム同士の対戦成績を対象とし、以下の順で順位を決定する
 ただし、タイブレークを適用したイニングの成績は除く
 1、得失点率差(総得点/総攻撃イニング数)が大きいチームを上位とする
 2、失点率(総失点/総守備イニング数)の小さいチームを上位とする
 3、自責点率(総自責点/総守備イニング数)の小さいチームを上位とする
 4、チーム打率が高いチームを上位とする(安打数/打数)

第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦:19日(金)の結果

★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦:組み合わせ

@わかさスタジアム京都


6月19日(金)

10:00  日本新薬 14―0 甲賀健康医療専門学校

13:00  OBC高島 5―1 ミキハウスREDS


6月20日(土)

10:00  甲賀健康医療専門学校 ― OBC高島

13:00  ミキハウスREDS ― 日本新薬


6月21日(日)

10:00  甲賀健康医療専門学校 ― ミキハウスREDS

13:00  日本新薬 ― OBC高島


6月22日(月)  予備日



※代表決定試合となった場合は試合順序を変更する
※2位チームは6月27日(土)から3日間行われる近畿地区代表決定戦(わかさスタジアム京都)に出場する

<第2次決勝リーグ戦順位決定方法>

・2チームが同一勝敗になった場合、当該対戦の勝者を上位とする
・3チームが同一勝敗になった場合、当該チーム同士の対戦成績を対象とし、以下の順で順位を決定する
 ただし、タイブレークを適用したイニングの成績は除く
 1、得失点率差が大きいチームを上位とする
 2、失点率の小さいチームを上位とする
 3、自責点率の小さいチームを上位とする
 4、チーム打率が高いチームを上位とする

社会人の甲子園

 このブログは7月で丸3年になる。その前には他でもブログをやっていた。全部閉鎖状態。いろんなことを試していた時期があって、05年にはヤフーでやっていた。しかし、それもすぐに挫折。並行して他にも色んなブログをやってみたが、結局ここが一番性が合っているみたいで、最近はここに落ち着いている。何もないが、時々閉鎖状態のブログを見ることがある。スパムの嵐で削除すらするのが面倒でそのままにしている。

 1年半ぐらい前のあるとき、やめていたヤフーのブログにアクセスしてみた。そこにはこんなコメントが残っていた。ちゃんと校名が明記されているコメントは今までにこの一通しかもらったことがない。


 こんばんは。私は甲賀健康医療専門学校硬式野球部のスタッフです。現在、都市対抗予選の真っ最中です。私たちの京都・滋賀・奈良地区も今週土曜日から決勝トーナメントです。本校も勝ち残り、あと二つ勝てば『夢の東京ドーム!』という所まで勝ち進んでこれました。本大会出場となればもちろん専門学校としては初の快挙となります。私どもの学校の選手は有名高校の出身者は少ないです。しかし、『野球が大好きだ!』という学生たちばかりです。
こちらのブログ拝見させていただき、幅広く野球現場を見られていると感じ、コメントを書かせていただきました。是非、本校を今後注目していただきたいと思うのですが、勝手であるとは思いつつもよろしくお願いいたします。

2007/6/19(火) 午後 11:39 [ khogabbc ]




 驚いたが、気づくのが遅かった。今更連絡できないと思った僕は、そのままにしていた。

 先日甲賀のスタッフに自らあいさつしたときに、僕のこのブログを「知ってます」と言ってくれた人がいた。あとでこのことを思い出したが、何だか照れくさくて、その人の反応もどうだかわからないので、言い出せなくてそのままになっている。でも、今これからもそのままにしておこうと決めた。

 甲賀は、2年ぶりの決勝トーナメント進出。4つの中では一番若いチームではあるが、やってみないとわからない。言われないとわからないが、これは社会人野球の、高校野球で言えば、夏の甲子園予選なのだ。もうすぐ3連勝すれば間違いなく優勝の、準々決勝がはじまる。(2勝1敗でもいいかもしれない、リーグ戦なので)。

第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦:組み合わせ

★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦:組み合わせ

@わかさスタジアム京都


6月19日(金)

10:00  日本新薬 ― 甲賀健康医療専門学校

13:00  OBC高島 ― ミキハウスREDS


6月20日(土)

10:00  甲賀健康医療専門学校 ― OBC高島

13:00  ミキハウスREDS ― 日本新薬


6月21日(日)

10:00  甲賀健康医療専門学校 ― ミキハウスREDS

13:00  日本新薬 ― OBC高島


6月22日(月)  予備日



※代表決定試合となった場合は試合順序を変更する
※2位チームは6月27日(土)から3日間行われる近畿地区代表決定戦(わかさスタジアム京都)に出場する

<第2次決勝リーグ戦順位決定方法>

・2チームが同一勝敗になった場合、当該対戦の勝者を上位とする
・3チームが同一勝敗になった場合、当該チーム同士の対戦成績を対象とし、以下の順で順位を決定する
 ただし、タイブレークを適用したイニングの成績は除く
 1、得失点率差が大きいチームを上位とする
 2、失点率の小さいチームを上位とする
 3、自責点率の小さいチームを上位とする
 4、チーム打率が高いチームを上位とする

甲賀健康医療専門学校・勝間一選手のお話

090614-31.jpg

甲賀健康医療専門学校 6回表二死二塁

7番勝間一(益田東高)が中前に適時打を放ち同点となる
(甲賀健康医療専門学校 -2 三菱自動車京都ダイヤフェニックス)




●甲賀健康医療専門学校・勝間一選手(益田東高)のお話(3安打2打点)

 (バスから降りてきてもらって)チャンスではとにかくランナーを返すことだけ考えた。ボールだけ見て、余計なことを考えず振ったら打てた。 




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甲賀健康医療専門学校 3-2 三菱自動車京都ダイヤフェニックス(写真)

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三菱自動車京都ダイヤフェニックス 2-3 甲賀健康医療専門学校(写真)

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三菱自動車京都ダイヤフェニックス・塚田監督のお話

●三菱自動車京都ダイヤフェニックス・塚田監督(山城高)のお話

 超残念だ。言うことはないくらいに…。ピッチャーは3点に抑えている。打線が点を取れない。(2回の2点で)5点取るかと思ったけど、2点止まりで終わった。(4番岡田が初球にバントがあったが)サインミスが出たらあかん。あの場面では送りバントなはずがない。嫌なムードになってしまった。




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甲賀健康医療専門学校・朝山コーチ、西本コーチ兼マネージャーのお話

●甲賀健康医療専門学校・朝山コーチ(大阪体育大)のお話

 社会人チームとの差を気力でカバーした。無名高校出身の選手たちと純粋に野球を通じて何かがしたい。引き締まった試合ができた。決勝リーグ進出は2、3年ぶり。クラブチームの名前のあるところに勝ててうれしい。粘りも出てきた。オープン戦などで大学や企業の色んなレベルのチームに相手してもらえた経験から学んだことなどミーティングを繰り返した。苦しいところで学生たちがやってくれている。気持ちをぶらさないようにしたい。いつもは秋からなのに今年は春からいい。(固定されない)打線はその日に監督が決めている。午前中は体育大学のような勉強をして、昼から実技として練習している。
 


●西本コーチ兼マネージャー(名古屋商科大)のお話

 前までは勝ち方負け方が決まっていた。これまでとは違う手ごたえを感じている。




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甲賀健康医療専門学校・藤本監督のお話

●甲賀健康医療専門学校・藤本監督(PL学園高)のお話

 打線はその日のフィーリングで決める。この前は谷も湯浅も出なかった。(決勝リーグに向けて)どこか一つ食いたい。この3試合は集中力が出た。




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09都市対抗京滋奈1次予選敗者復活戦:甲賀健康医療専門学校 3-2 三菱自動車京都ダイヤフェニックス

■甲賀健康医療専門学校が決勝リーグへ進出  三菱自京ダ、2敗で逃す

★09都市対抗京滋奈1次予選敗者復活戦:甲賀健康医療専門学校 3-2 三菱自動車京都ダイヤフェニックス

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甲賀健康医療専門学校 7回表二死二塁

3番藤岡が左越えに適時二塁打を放つ
(甲賀健康医療専門学校 -2 三菱自動車京都ダイヤフェニックス)





09年06月14日(日)12:42~14:45(2:03)

@わかさスタジアム京都


▼第二試合


甲賀健康医療専門学校

111 111 200 H8 E3

000 101 100=3

020 000 000=2


031 010 100 H6 E2

三菱自動車京都ダイヤフェニックス

(甲)鳥井―平良
(三)金原、楫、羽淵―岡田


▽二塁打:藤岡



【戦況】

 甲賀健康医療専門学校が三菱自動車京都ダイヤフェニックスを3-2で下し、決勝リーグ進出を決めた。19日(金)より21日(日)まで日本新薬、OBC高島、ミキハウスREDSと甲賀の4チームがリーグ戦を行う。三菱自動車京都ダイヤフェニックスは創部2年目での2次予選進出はならなかった。

 三菱自は2回、5番DHで出場した森上が中前打で出塁すると、6番坂田が送って、7番小川の左前適時打で先制。さらに二進していた小川を、8番浅井が左前適時打で迎え入れ、2点目を挙げた。先制された甲賀は4回、死球で出塁した5番湯浅が二盗し、二死二塁で前日の5番から7番に打順を下げた勝間一が左前適時打を放ち1点。6回には4回と同じように、死球で出塁した湯浅を、今度は送って、二死二塁でまたも勝間一が中前に弾き返す適時打を放って同点とし、ついに7回、9番平良の左前打、送りバントで得点圏に走者を置いて、3番藤岡が左越えに適時二塁打を放って、ついに1点を勝ち越した。甲賀先発の鳥井は2回に2点を失ったものの、その後は立ち直って三菱打線を3安打無失点と抑え好投し、そのまま完投勝利を挙げた。三菱は、先発金原が6回まで毎回安打を打たれながら6安打2失点で降板。代わった楫が1回を2安打1失点と勝ち越されたが、最後は羽淵が2回を無安打にピシャリと抑えた。投手陣は健闘したものの、打線の援護がなく3失点に抑えながら涙をのんだ。 


【感想】

 三菱自京ダは打線に元気がなく、この5試合の総得点がわずか5点(KFB2、ニチダイ1、新薬0、OBC0、甲賀2)。残念だが、これでは勝てる見込みは薄い。今日は2回の2得点で期待がもてた。しかも下位打線の7番小川、8番浅井が連続適時打を放ち先制点を挙げた。甲賀の先発鳥井も中1日で、後半に疲れが見え始めることを考えれば、もう少し反撃があってもおかしくなかった。3番古市谷が2安打を放つも、走者がいないか三塁止まりだった。その3回だが、一、三塁で4番岡田に回ってくる。ここでタイムリーが出たら勢いづく。そう思って観ていたら、なんと初球を一塁側へバント。完璧なスクイズだったが、三走はスタートを切っていない。何が起きたかわからなかった。二、三塁になって4番の役目が果たせた、ということは絶対にない。4番じゃなくても、二、三塁にするわけがない。後続が倒れて無得点に終わった。

 ここから、じわじわと甲賀が反撃していく。前から勝間一選手が気になっていた。打順が安定していない。9番から5番になって今日は7番だ。新薬戦で4本のうちの1本をレフト前に放っていた。藤本監督は「勝間一は集中力がある」と言っていた。その勝間一が4回にレフトへタイムリー、6回にもセンター前に同点タイムリーを放ち、今日は3安打4出塁とチームに貢献した。7回は藤岡。彼は不動の3番打者。レフトオーバーのタイムリーツーベースを放って勝ち越しに成功した。三菱はレフトの守備に不安があるようで、この回から守備を変更していた。藤岡の打球はその頭をも越える当たりだった。

 試合はこのまま3-2で終わり、三菱自の敗退が決まった。投手陣はよくやった。大会を通しても、新薬戦を除けば失点(KFB1、ニチダイ0、新薬12、OBC5、甲賀3)は少なく、十分に戦える投手力ということになるだろう。問題は打撃陣で、でも高校を卒業してまもない選手たちにその責任は負わせられない。昨日の練習では打撃指導が繰り返されたものと思うが、そうでなければ完封もやもえなかったかもしれない。結果がすぐにあらわれるわけでもないが。何にせよ、若いチームなので来年が「乞うご期待」、となってほしいものだ。

 試合後、球場の前で古市谷選手に会った。帰るところを引き止めて「地元の城陽では古市谷という苗字を知らない人なんていない」と言ったら、他の2人と大爆笑してくれた。そこで「(ミキハウスの)辻田選手に聞いてみれば何かヒントがつかめるかも」と余計なことを口走ってしまった。「一塁ベース上では話すんですけどね」。スイングが大きすぎる、のが魅力の選手だ。写真を撮っていると、二人のタイプが似ていて、何かお互いがバッティングの話をしたらいいのになあと思ってしまった。何かほっとけないというか…、打ってほしい。でも、辻田選手(31歳)とはちょっと歳が離れすぎているし、変なこと言ってやっぱりまずかったなあ、と反省した。監督さん、ごめんなさい。。。もうしばらく会えないから。




●三菱自動車京都ダイヤフェニックス・古市谷選手(西城陽高)

 (左前安打に)昨日の練習で足の踏み出しを意識した。高校の時から元々は流し打ちの方がいい。最近良くなかった。

●三菱自動車京都ダイヤフェニックス・田尻選手(山城高)

 (試合は)力不足。(遊撃手が新薬戦ではマスクをかぶり)高校ではキャッチャーだったので、特に問題はなかった。





甲賀健康医療専門学校

9  木 原  4-2   (近江兄弟社高)
6  松 井  3-1   (上野工工高)
8  藤 岡  4-1-1 (飛翔館高)
D  高 橋  4-0   (北大津高)
7  湯 浅  2-0   (大塚高)
4   谷   3-0   (水口高)
5  勝間一  4-3-2 (益田東高)
3  納 谷  4-0   (出雲北陵高)
2  平 良  4-1   (宮古高)
P  鳥 井        (和歌山高)
  
 
三菱自動車京都

4  中 田  4-1   (鳥羽高)
6  田 尻  2-0   (山城高)
93 古市谷  3-2   (西城陽高)
2  岡 田  3-0   (洛陽工高)
D  森 上  4-1   (PL学園高)
 R 高 橋  0-0   (開星高)
3  坂 田  3-0   (上神谷高)
 9 内 田  0-0   (京都翔英高)
7  小 川  2-1-1 (鳥羽高)
5  浅 井  3-1-1 (京都外大西高)
8  西 家  3-0   (山城高)
P  金 原        (県岐阜商高)
 P  楫         (山城高)
 P 羽 淵        (宮津高)




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ミキハウスREDS・矢田投手のお話

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第80回都市対抗京滋奈1次予選敗者復活戦で大和高田クを8安打1失点に抑える

完投し整列を待つミキハウスREDS・矢田投手



●ミキハウスREDS・矢田投手(枚方津田高)のお話

 (先発して完投したが)後のピッチャーがいるので完投は考えていなかった。たとえ完投しても僕一人ではできないことだ。(大和高田クを2回以降無失点に抑えて)全く前回といっしょで谷村と話しながら導き出した答えが、今日のピッチングだった。谷村に引き出してもらっているのだと思う。(都市対抗に近づいたが)クラブチームでもやるからには、可能性がある限り目指したい。今日の先発は前回のゲーム終了後に言われた。(良かった球は)特に…ない。(球種は)スライダー、シュート、フォーク、でもストレートが持ち味。丁寧にいくだけ。




 僕の投球フォームのイメージは元エンゼルス、マリナーズの長谷川滋利投手。あまり話す人ではなく、寡黙でとても謙虚な人。これだけのピッチングを見せても落ち着いている。お話の内容もほとんど前回と同じで、特にこれといったことはない様子だった。そこに凄みも感じる。次回はデュプロ時代のことも聞いてみたい。谷村捕手を探していたら、一緒に探してくれて、電話までかけてくれた。「前回登板の写真を載せましたよ」と言うと、「僕、家にパソコンないんですよ」。「僕と同い年ですよ」と言うと、「昭和49年生まれですか?」と聞かれた。携帯でも見られますよ。




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ミキハウスREDS 6-2 大和高田クラブ(写真)

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大和高田クラブ 2-6 ミキハウスREDS(写真)

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大和高田ク・吉川監督のお話

●大和高田ク・吉川監督(同志社大)のお話

―昨春同志社大を辞任。11月に大和高田クの監督に就任。今シーズンから指揮。

 力不足だ。(池辺の先発は)連投だったが、昨日から決めてた。ミキハウスはここ一番のプレッシャーを自分の力にできるが、こちらはそうじゃなかった。クラブ選手権(東近畿大会)でまたあたるので次は勝って、雪辱を晴らしたい。(クラブ選手権では)去年は準優勝したので、今年は優勝を狙いたい。




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ミキハウスREDS・前川主将のお話

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ミキハウスREDS 8回裏一死

3番前川が三塁線を破る二塁打で出塁する




●ミキハウスREDS・前川主将(北嵯峨高)のお話

 試合前はもちろん、ニチダイ戦からチームのムードがよかった。選手たちは経験から、イニングをよみながら試合の流れや空気でポイントをつかむ。今日もそれが出た。(ベテランが多くて)言わんでもわかっているので楽だ。(決勝リーグに進出し、都市対抗が見えてきたことに)選手は味を知っている。チャンスがあれば狙いたい。




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ミキハウスREDS・藤岡監督のお話

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8回に2ランを放った谷村を出迎えるミキハウスREDS・藤岡監督(立命館大)



●ミキハウスREDS・藤岡監督(立命館大)のお話

 (完勝だったが)もう堂々と戦えている。これでクラブチームとして引け目ない。はじめは遅かった(点が入らなかった)が…。(大和高田ク先発の)池辺はここ3年間くらいずっとやられっぱなし。先発の矢田には「頑張って!スミイチ、スミイチ!」とハッパをかけた。(打線について)重量打線!ただ、ベテランがゲームを読みすぎる。ここはない、と思ったらあまり打てない。(内海選手が同点タイムリーを放ち)前にサドンデスで決めた一打があったし、相性もあるのだろう。(矢田の完投について)後ろに森が控えてるから…。9回を完投するペース配分を社会人経験で積んでいるから、打者を見ながら強弱をつけて投げてた。(都市対抗について)選手も後半に(日程が進んでくると)燃えてくる。(これまでの試合運びについて)メリハリが大事。やりくりしながら(次は戦いたい)。クラブ選手権!(試合終了後、ロッカールームで拍手が起こっていたが)選手が盛り上がっていただけで、私は何も言っていない。



※スミイチ…スコアボードの1回は“1”でも、あとの8回は全部“0”に抑えることをいう




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09都市対抗京滋奈1次予選敗者復活戦:大和高田ク 1-5 ミキハウスREDS

■ミキハウスREDSが決勝リーグへ進出  大和高田ク、2敗で姿を消す

★09都市対抗京滋奈1次予選敗者復活戦:大和高田ク 1-5 ミキハウスREDS

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ミキハウスREDS 8回裏二死一塁

6番谷村がレフトスタンドへ2ランホームランを放つ
(大和高田ク 1- ミキハウスREDS)




●ミキハウスREDS・谷村捕手(京都産業大)のお話

 (移籍してきた矢田投手が完投について)ライバルとしてやっていたから、元々知っているのでリード面で特別な苦労はない。いいボールも何か知っている。今日は調子がよかった。特に右、左打者のインコースが効果的だった。矢田に尽きる。構えたところに来ていた。(強いて言うなら)ボールでもいいよ、というリード。

 (自身のバッティングについて)最後(左越え2点本塁打)も詰まった。詰まってばかりのバッティングで、開き直り、思い切りいった。





09年06月14日(日)09:50~11:59(2:09)

@わかさスタジアム京都


▼第一試合


大和高田ク

300 001 211 H8 E0

100 000 000=1

000 011 03×=5


100 020 13× H7 E1

ミキハウスREDS

(大)池辺、松嶋、柿谷―小山
(ミ)矢田―谷村


▽本塁打:谷村2ラン(ミ)
▽二塁打:前川(ミ)



【戦況】

 決勝リーグ進出敗者復活戦で、ミキハウスREDSが大和高田クを中盤に逆転し、下した。日本新薬、OBC高島に次いで3チーム目。大和高田クはよもやの2連敗で進出を逃した。

 大和高田クが先制。1回2番中須賀の左前、3番佐伯の右前打で一、三塁とすると、4番小山が中前に適時打を放った。しかし、ミキハウスREDS・先発矢田の投球の前にその後は凡打を繰り返し、5回まで無安打に抑えられる。ミキハウスは5回に6番谷村の左前打と7番河原の四球で一、二塁とすると、8番小林の止めたバットで打った一塁ゴロで、結果送った形になり、二、三塁とした。ここで9番内海が中前に適時打を放ち同点。二走は本塁でタッチアウトと勝ち越しはならなかったが、ムードが変わる。6回、大和高田ク・先発池辺が制球を乱し、無死から1番陣田に四球、2番上村に死球を与えると、3番前川が犠打で走者を進めた。4番岸江の当たりは一塁手の頭上を襲う高いゴロ。一塁を守る佐川が懸命にジャンプするが、ボールを弾いてバックホームできない。ミキハウスが勝ち越しに成功した。大和高田クは7回に7番逢坂が右前打、8番西村が遊撃内野安打を放ち一、二塁とチャンスを作る。しかし、矢田の投球が勝り、続く代打の藤田をセカンドフライ、1番山本をライトライナーに抑え踏ん張った。追加点を挙げたいミキハウスは8回、3番前川の三塁線を破る二塁打、4番岸江の左前打で一、三塁とすると、5番辻田がセンターに犠牲フライを放ち1点を追加。ベンチのムードは最高潮となった。そして、6番谷村が2球目を叩く。高く舞い上がったボールはレフトスタンドに吸い込まれる2ランとなり、大和高田クには致命的となる4点差がついた。大和高田クは9回に代打・大志万が遊撃内野安打を放つも、後続を打ち取られた。ミキハウス先発の矢田は8安打を打たれながら、この大事な試合で1失点完投勝利。大和高田クは最後まで打ち崩せず涙をのんだ。


【感想】

 クラブチーム同士の激突はミキハウスに軍配が上がった。高田クは先制しながら、その後は無得点。矢田に完封を許したかのような敗退だった。試合はミキハウスが中盤の5回、グラウンド整備直前に9番の内海が中前に同点タイムリーを放ち、6回は岸江の幸運な一塁ゴロで勝ち越した。高田クもようやく7回に一死一、二塁、8回に無死一塁のチャンスを作ったが、いずれも送らずに強攻。結果タイムリーは生まれず、差は縮まらなかった。試合を決めたいミキハウスは8回、3番前川が二塁打で出塁、4番岸江の左前打で一、三塁とし、一走に代走・松本を送った。5番辻田はセンターに犠牲フライを放ち、待望の追加点がミキハウスに。これで決勝リーグ進出は決まりだと思ったところ、信じられない打球がレフトへ。6番谷村のこの日3本目となるヒットがスタンドへ突き刺さる。さらに2点が追加され、4点差がついてしまった。容赦がない攻撃に大和高田クは砕け散った。高田クは昨日のOBC戦の負けを引きずったか、経験豊富の30代打線のミキハウスの前に都市対抗の夢が破れた。

 何がすごいかと言えば、ここぞの場面での集中力だ。それは練習でも試合でもたまたま振ったらレフトスタンドに入ってしまうものなのかもしれない。だが、あの場面で打つのが凄すぎるのだと思う。打たれたピッチャーが悪いとも言い切れない。この敗者復活戦の8回裏にその日、その時、その場面で打ってしまう本当の野球センスというのか、この日に賭けていたものが、もろにここに凝縮されてしまうという一打だった。もう僕は1点が入った時点で終わったと思っていた。あろうことか、ノートに記し忘れていたところを記入していた。その2球目に起きた出来事だった。ベンチ前でもその前に待望の1点が入ったことに、まだ喜びが蔓延している最中だった。二死一塁、初球はカメラを構えていた。見逃した。2球目、心の中に油断があった僕も情けない。打った瞬間、「ああ、いった!、しまった!!」と叫んでしまった。横に座っていた人に聞かれて恥ずかしい。

 大和高田クは大事な試合に敗れ、一次予選で姿を消した。試合後すぐ、吉川監督に話をうかがおうとしたが、ロッカールームに立ちすくむ監督の姿に声がかけられない。先発した池辺投手にも話を聞きたかったが、やはり声をかけることはできなかった。





大和高田ク

6  山 本  4-0   (日本体育大)
9  中須賀  4-2   (龍谷大)
8  佐 伯  4-2   (創価大)
2  小 山  4-1-1 (日本体育大)
3  佐 川  4-0   (奈良産業大)
D  廣 畑  4-0   (中央大)
7  逢 坂  3-1   (奈良産業大)
5  西 村  2-1   (立命館大)
 H 大志万  1-1   (龍谷大)
4  和 田  2-0   (近畿大)
 H4藤 田  4-0   (大阪経済大)
P  池 辺        (京都産業大)
 P 松 嶋        (近畿大)
 P 柿 谷        (大阪学院大)


ミキハウスREDS

8  陣 田  3-0   (中京大)
4  上 村  3-1   (九州共立大)
6  前 川  3-1   (北嵯峨高)
7  岸 江  4-1-1 (帝京大)
 R7松 本  0-0   (瀬戸内高)
3  辻 田  3-0-1 (PL学園高)
2  谷 村  4-3-2 (京都産業大)
9  河 原  1-0   (鳥羽高)
 R9金 田  1-0   (立命館大)
5  小 林  2-0   (県立社高)
D  内 海  3-1-1 (比叡山高)
P  矢 田        (枚方津田高)




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OBC高島・安田投手のお話

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大和高田ク戦に先発し、7回を4安打2失点に抑えたOBC高島・安田投手


●OBC高島・安田投手(神戸学院大)のお話

 今年3年目で投手リーダーになった。その分プレッシャーはあるが、ケガ人もなく、使える新人も揃っているので引っ張っていきたい。去年秋は他の投手がケガで離脱し、僕しかいない状況だった。この春先は結果が出なかったが、タイミングをずらすかわすピッチングを心掛けてよくなってきた。(点差が開いたことに)打線が打ってくれたので楽にいけた。接戦だったら違う結果になっていたかもしれない。(球種は)カーブ、スライダー、ツーシーム、スクリューがある。ストレートとツーシームが5分5分。ずらすことを意識している。東京ドームを目標にやってきた。去年以上の手ごたえがある。




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OBC高島・伊藤監督のお話

●OBC高島・伊藤監督(近畿大)のお話

 始めはしんどいと予想していたが、苦しみながら粘り勝ちした。序盤に乗り切れたのでこっちのペースになった。安田がとにかく粘ってくれた。

 (安田投手について)もってくれたのが勝算だ。決して球速は速くないし、のらりくらりの投球だが、回が進めば勝率が上がってくる。川原、園田、重森など投手はいるが、その点で一番信用している。(連打を食らう傾向があるが)カウント悪くしてランナーためても、今年は成長の兆しがうかがえる。今日は四球が3つだったが丁寧にいった結果で、今年は四球は少ない。打ちやすそうに見えても打たれない。下の(低い)ボールが垂れてボールになった(判定された)のが、今日の悪かったところで反省点だ。

 (田上選手について)ずっと4番だった田上を初めて4番から外した。次打席で修正が利くタイプだが、ずっと調子が悪かった。だが、兆しはあった。この前の試合のショートゴロの後の、泳ぎながらのセンターフライ。修正が利いてきた。特に苦手なコースもなく器用貧乏といえる。打たされてしまう。

 (打線について)4番を田上(福岡経済大)と吉永(東海大九州)で競わせている。吉永は飛距離が抜群。熊本では1、2(番)だ。去年見た中では大学生で一番。1番の岡田(愛知学院大)は元々5番で、3番の浅野(九州共立大)は元々1番だ。5番に入れた川口(山梨学院大)もいい。

 (決勝リーグ進出について)去年、目の前で(新薬の)胴上げを見て悔しかった。今回は初めてドームを目標にできるチャンスだ。私やコーチは経験があるのでその良さをよく知っている。選手にも味わわせてやりたい。(新薬戦は)一泡吹かせたい。思い切り当たるだけだ。監督4年目で、無駄な努力にならないようにしたい。




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