<甲子園>

【大会10日目第一試合】

京都外大西 000 002 110=4
長崎日大  100 020 02×=5



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  そのままの笑顔で

 夢の大舞台、甲子園を去る京都外大西・本田



 3回戦で京都外大西は長崎代表・長崎日大に逆転負けを喫し、秋季国体出場権といわれる8強入りはならずに甲子園を後にした。そして、京都勢の3年連続のベスト8入りもなくなった。京都外大西は先発に右腕の辻を起用するも、1回裏に4番浦口の中前適時打で先取点を奪われる。辻-安達(ワンポイント)-辻とリレーした外大西は、5回裏二死二塁の追加点の許せない場面で、2回戦の常総学院戦で先発だった左腕の白井に急遽スイッチする。この試合の4回裏二死三塁で左腕の安達を起用し、ピンチを脱した時と同じ戦法で左打者をかわそうとするが、代わり端を2番出口に左前適時打を浴び1点を追加され、さらに連打を食らって二死満塁。制球に不安の残ったまま、5番曲渕の初球に押し出しの死球を与え、前半で3点差をつけられ、予選を通じてもなかった「追う」展開となった。常総学院戦同様、序盤に打線の火がつかない京都外大西は長崎日大・浦口に4回まで無安打に押さえ込まれ、苦しい展開を余儀なくされる。しかし、5回裏から本田が登板。三振でピンチを凌ぐ。本田が投げると負けないジンクスが京都外大西に降り注ぐ。6回表無死一塁から1番都藤が中越えに適時二塁打を放ち、1点を返す。二死三塁で4番辻の三塁強襲の内野安打で2点目を奪い、1点差とした。7回表には制球が悪くなり始めた浦口を攻め、3四球と暴投で1点を返し、ついに試合を振り出しに戻した。こうなると、京都外大西のペース。8回表に本田の遊撃内野安打でなんとか1点を勝ち越す。本田がこのまま抑えてくれれば、2年ぶりのベスト8進出が見えてくる。だが、長崎日大は終わらない。8回裏、いきなり先頭の6番板谷が中越え二塁打を放ち、息を吹き返す。しかし、無死二塁が捕手・田中の絶妙な牽制によりタッチアウトになりチャンスが潰える。これで息の根が止まったかと思ったが、まだ終わらない。本田が続く打者にストレートの四球を与えてしまった。長崎日大打線が疲れの見え始めた本田に襲いかかる。犠打後、二死二塁で9番柴田が左翼線三塁打を放ち、同点。続く1番永田が左前に弾き返して、あっという間に逆転に成功。試合は最終9回へと突入した。先頭の1番都藤が右前安打で出塁。ここまで投げてきた浦口がレフトへと退いた。犠打後、代わった小山が3番中川を四球で歩かせたところで、再びレフトから浦口が戻ってきた。一死一、二塁。単打で同点、長打で逆転の場面も4番辻が初球を引っ掛けてしまい、6-4-3のダブルプレーで試合が、京都外大西の夏が終わった。本田は3回1/3を3安打2失点(5奪三振3四球)。8回に集中した3安打に泣いた。1年生の時の輝きは取り戻せなかったが、高校野球を笑顔で卒業した。





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