■甲賀健康医療専門学校が延長10回サヨナラで2勝目 3連投鳥井、140球完投勝利
★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第三日:ミキハウスREDS 4-5X 甲賀健康医療専門学校
甲賀健康医療専門学校 8回裏二死満塁
4番DH高橋が左越えに3点適時二塁打を放ち、3点を勝ち越す
(ミキハウスREDS 1-4 甲賀健康医療専門学校)
09年06月21日(日)11:55~14:25(2:30)
@わかさスタジアム京都
<第三日第一試合> ※グラウンドコンディション不良で2時間遅れで試合開始
ミキハウスREDS
300 011 003 0 H8 E3
100 000 003 0=4
000 001 030 1X=5 (延長10回)
001 002 011 3X H8 E1
甲賀健康医療専門学校
(ミ)矢田、坂元―谷村
(甲)鳥井―平良
▽二塁打:高橋(甲)前川、辻田(ミ)
【戦況】
2次予選決勝リーグ最終日第一試合。甲賀健康医療専門学校がミキハウスREDSにサヨナラ勝ちし、連日の延長戦を制した。これで甲賀は2勝1敗となり、第二試合の日本新薬対OBC高島戦の結果次第では、初の近畿地区予選(代表決定戦)に出場する可能性を残した。ミキハウスは3敗となった。7月に行われるクラブ選手権東近畿大会(@甲賀スタジアム)を目指す。
グラウンドコンディション不良で試合開始2時間遅れ。ミキハウスは1回1番陣田の三塁線のバントヒットと盗塁後、偵察メンバー(?)に入れていた2番岡谷の代打・金田がレフト前にポトリと落として、一、三塁とすると、カウント0-1からのバントの構えに三走・陣田が飛び出して挟殺アウトとなるが、3番前川が右中間に適時二塁打を放ち先制した。ミキハウスの先発矢田の気迫の投球の前に抑えられていた甲賀は6回、1番木原が三塁前バントヒットで出塁。2番松井が送れず、盗塁で一死二塁とすると、3番藤岡が中前適時打を放って同点とした。勢いが出てきた甲賀はついに8回、先頭の8番納谷がサードゴロ悪送球で出塁。9番平良の送りバントで一死二塁とすると、ミキハウスバッテリーが1番木原を敬遠。一死一、二塁から2番松井が送って二、三塁とし、3番藤岡はカウント2-3から四球で歩いた。この二死満塁のチャンスに4番DH高橋が走者一掃の左越え3点適時二塁打を放ち勝ち越し4-1とした。意地を見せたいミキハウスは9回、先頭の2番金田が二塁のエラーで出塁。3番前川の右前打で無死一、二塁とすると、4番岸江の右前適時打で1点。一、三塁で5番辻田が左中間へ適時二塁打を放ち、1点差に。そして、7番DH内海のピッチャー強襲のセカンドゴロの間に1点を取って土壇場で同点に追いついた。甲賀は延長10回、この回からマウンドに上がった坂元を攻め、1番木原が三塁前にバントヒットして出塁。2番松井が送って、一死二塁。3番藤岡は中飛に倒れるが、4番高橋が四球を選んだ。5番は昨日同様レフトに守備固めで途中から入った山田が、三塁前にバントヒットし、二死満塁。6番の、セカンドに守備固めで入っていた増山の当たりは、サード、ショートの間の緩いゴロとなってサヨナラ勝ちした。
【感想2】
この試合前から気になっていたもう一つのことは、サード小林の送球だった。高く行ったり低く行ったり。失礼なことを承知で言わせてもらうと、代えられてもおかしくない。だが、今日も先発出場して1安打を放っている。打撃はいい。大会が始まって最初の頃に書いたように、藤岡監督お墨付きの若手で、今日の起用は大変な期待への表れと感じて、意気だなあと思っていた。しかし、どこからどういつからおかしくなってしまったか、突然イップスのような状態になってしまい、サードの守備がおぼつかない。そのために積極性が欠けるプレーが多くなっている。イップスとは投げるときの重心の移動が問題なのだそうだが、大事な試合でなぜこんなことになってしまったのだろうか。
甲賀の鳥井は粘り強く投げて、まだマウンドで投げ続けている。6回は6番谷村、7番内海を。7回は陣田を三振に打ち取り、審判の判定まで味方につけ始めたように見えなくもない。一方、ミキハウスの矢田も力投を続けている。7回を終わり3安打1失点。もう十分だったが、ベンチにいる森は投球練習すらしていない。矢田はこのまま完投する気配だった。
8回の甲賀にチャンスが降って来た。サードの送球が高く浮いて無死一塁。9番平良が犠打で送ると、1番木原は敬遠された。2番松井がセフティ気味のバントを二度ファウルして、藤本監督に呼ばれる。アドバイスが効いて送りバントに成功。3番藤岡はカウント2-3から四球を選んで二死満塁となった。4番高橋は昨日までの自分のバッティングに納得できず、朝から鏡の前で黙々と素振りを繰り返していた。「調子が悪いです」と結果がついてこないことに苛立っているようでもあった。高橋はいつか打つと思っていた。それがこの場面で出る。2球目を振り抜くと、打球はレフト上空へと飛んでいく。満塁ホームランかと思うほどの打球で、フェンスに直撃したかどうか。走者が全部還ってきて3点の勝ち越しに成功。二塁ベース上で激しくガッツポーズ。これで試合が決まった、と思った。
ミキハウスは最後の9回の攻撃を迎える。好投した矢田の負けを消したい。その思いが怒涛の攻撃を見せる。先頭の2番金田の打球をセカンドがエラー。続く3番前川がライト前で無死一、二塁とし、4番岸江を迎える。一発が出れば3点が入る。マウンドに藤本監督が行って、鳥井に一息入れさせた。しかし、岸江の打球がライト前に。二走・金田が懸命にホームに滑り込む。ライトから好返球が返ってきてタッチするも、審判がセーフの判定。藤本監督がベンチから出てきたが、何事にもならなかった。気落ちした鳥井に5番辻田が襲いかかる。打球は左中間へ。センターの上を越して一走の前川がホームイン。三連打で1点差としてなおも二、三塁となった。6番谷村がヒットを放てば勝ち越し、の場面だった。が、少し力んだか鳥井の球威に押されたかライトファウルフライに倒れた。それでも7番内海がピッチャー強襲の当たり。セカンドゴロになったものの同点に追いつく。さすがREDS。土壇場ぎりぎりで追いついた。前の回のエラーを帳消しにするヒットを放ちたい、8番小林はカウント2-0から死球で歩いた。藤本監督が「かすってない」と抗議するも認められず、二死一、二塁。9番松本がカウント2-1から放った打球はレフトに。正面。勝ち越しを逃したものの、執念でこの時点での矢田の黒星を消した。
9回裏のマウンドに上がった矢田投手はこの試合の先発としての重責を果たす。森の救援を仰ぐことなく9回、8番納谷にレフト前ヒットを許したものの、鳥井には負けられない。最後は9番平良を高めの速球で空振りの三振に仕留め、9回5安打4失点でマウンドを降りた。昨日、一昨日と打ち込まれてしまう、不本意な登板だったが、今日は違った。一段と輝いて見えた。(感想3につづく)
【ミキハウスREDS】
8 陣 田 4-1
9 岡 谷 0-0
H9金 田 5-2
6 前 川 4-2-1
7 岸 江 4-1-1
3 辻 田 4-1-1
2 谷 村 4-0
D 内 海 4-0-1
5 小 林 3-1
4 松 本 4-0
P 矢 田
P 坂 元
【甲賀健康医療専門学校】
9 木 原 4-3
6 松 井 3-0
8 藤 岡 4-1-1
D 高 橋 4-1-3
7 湯 浅 4-0
7 山 田 1-1
4 谷 4-0
4 増 山 1-1-1
5 勝間一 4-0
3 納 谷 4-1
2 平 良 3-0
P 鳥 井
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★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第三日:ミキハウスREDS 4-5X 甲賀健康医療専門学校
甲賀健康医療専門学校 8回裏二死満塁
4番DH高橋が左越えに3点適時二塁打を放ち、3点を勝ち越す
(ミキハウスREDS 1-4 甲賀健康医療専門学校)
09年06月21日(日)11:55~14:25(2:30)
@わかさスタジアム京都
<第三日第一試合> ※グラウンドコンディション不良で2時間遅れで試合開始
ミキハウスREDS
300 011 003 0 H8 E3
100 000 003 0=4
000 001 030 1X=5 (延長10回)
001 002 011 3X H8 E1
甲賀健康医療専門学校
(ミ)矢田、坂元―谷村
(甲)鳥井―平良
▽二塁打:高橋(甲)前川、辻田(ミ)
【戦況】
2次予選決勝リーグ最終日第一試合。甲賀健康医療専門学校がミキハウスREDSにサヨナラ勝ちし、連日の延長戦を制した。これで甲賀は2勝1敗となり、第二試合の日本新薬対OBC高島戦の結果次第では、初の近畿地区予選(代表決定戦)に出場する可能性を残した。ミキハウスは3敗となった。7月に行われるクラブ選手権東近畿大会(@甲賀スタジアム)を目指す。
グラウンドコンディション不良で試合開始2時間遅れ。ミキハウスは1回1番陣田の三塁線のバントヒットと盗塁後、偵察メンバー(?)に入れていた2番岡谷の代打・金田がレフト前にポトリと落として、一、三塁とすると、カウント0-1からのバントの構えに三走・陣田が飛び出して挟殺アウトとなるが、3番前川が右中間に適時二塁打を放ち先制した。ミキハウスの先発矢田の気迫の投球の前に抑えられていた甲賀は6回、1番木原が三塁前バントヒットで出塁。2番松井が送れず、盗塁で一死二塁とすると、3番藤岡が中前適時打を放って同点とした。勢いが出てきた甲賀はついに8回、先頭の8番納谷がサードゴロ悪送球で出塁。9番平良の送りバントで一死二塁とすると、ミキハウスバッテリーが1番木原を敬遠。一死一、二塁から2番松井が送って二、三塁とし、3番藤岡はカウント2-3から四球で歩いた。この二死満塁のチャンスに4番DH高橋が走者一掃の左越え3点適時二塁打を放ち勝ち越し4-1とした。意地を見せたいミキハウスは9回、先頭の2番金田が二塁のエラーで出塁。3番前川の右前打で無死一、二塁とすると、4番岸江の右前適時打で1点。一、三塁で5番辻田が左中間へ適時二塁打を放ち、1点差に。そして、7番DH内海のピッチャー強襲のセカンドゴロの間に1点を取って土壇場で同点に追いついた。甲賀は延長10回、この回からマウンドに上がった坂元を攻め、1番木原が三塁前にバントヒットして出塁。2番松井が送って、一死二塁。3番藤岡は中飛に倒れるが、4番高橋が四球を選んだ。5番は昨日同様レフトに守備固めで途中から入った山田が、三塁前にバントヒットし、二死満塁。6番の、セカンドに守備固めで入っていた増山の当たりは、サード、ショートの間の緩いゴロとなってサヨナラ勝ちした。
【感想2】
この試合前から気になっていたもう一つのことは、サード小林の送球だった。高く行ったり低く行ったり。失礼なことを承知で言わせてもらうと、代えられてもおかしくない。だが、今日も先発出場して1安打を放っている。打撃はいい。大会が始まって最初の頃に書いたように、藤岡監督お墨付きの若手で、今日の起用は大変な期待への表れと感じて、意気だなあと思っていた。しかし、どこからどういつからおかしくなってしまったか、突然イップスのような状態になってしまい、サードの守備がおぼつかない。そのために積極性が欠けるプレーが多くなっている。イップスとは投げるときの重心の移動が問題なのだそうだが、大事な試合でなぜこんなことになってしまったのだろうか。
甲賀の鳥井は粘り強く投げて、まだマウンドで投げ続けている。6回は6番谷村、7番内海を。7回は陣田を三振に打ち取り、審判の判定まで味方につけ始めたように見えなくもない。一方、ミキハウスの矢田も力投を続けている。7回を終わり3安打1失点。もう十分だったが、ベンチにいる森は投球練習すらしていない。矢田はこのまま完投する気配だった。
8回の甲賀にチャンスが降って来た。サードの送球が高く浮いて無死一塁。9番平良が犠打で送ると、1番木原は敬遠された。2番松井がセフティ気味のバントを二度ファウルして、藤本監督に呼ばれる。アドバイスが効いて送りバントに成功。3番藤岡はカウント2-3から四球を選んで二死満塁となった。4番高橋は昨日までの自分のバッティングに納得できず、朝から鏡の前で黙々と素振りを繰り返していた。「調子が悪いです」と結果がついてこないことに苛立っているようでもあった。高橋はいつか打つと思っていた。それがこの場面で出る。2球目を振り抜くと、打球はレフト上空へと飛んでいく。満塁ホームランかと思うほどの打球で、フェンスに直撃したかどうか。走者が全部還ってきて3点の勝ち越しに成功。二塁ベース上で激しくガッツポーズ。これで試合が決まった、と思った。
ミキハウスは最後の9回の攻撃を迎える。好投した矢田の負けを消したい。その思いが怒涛の攻撃を見せる。先頭の2番金田の打球をセカンドがエラー。続く3番前川がライト前で無死一、二塁とし、4番岸江を迎える。一発が出れば3点が入る。マウンドに藤本監督が行って、鳥井に一息入れさせた。しかし、岸江の打球がライト前に。二走・金田が懸命にホームに滑り込む。ライトから好返球が返ってきてタッチするも、審判がセーフの判定。藤本監督がベンチから出てきたが、何事にもならなかった。気落ちした鳥井に5番辻田が襲いかかる。打球は左中間へ。センターの上を越して一走の前川がホームイン。三連打で1点差としてなおも二、三塁となった。6番谷村がヒットを放てば勝ち越し、の場面だった。が、少し力んだか鳥井の球威に押されたかライトファウルフライに倒れた。それでも7番内海がピッチャー強襲の当たり。セカンドゴロになったものの同点に追いつく。さすがREDS。土壇場ぎりぎりで追いついた。前の回のエラーを帳消しにするヒットを放ちたい、8番小林はカウント2-0から死球で歩いた。藤本監督が「かすってない」と抗議するも認められず、二死一、二塁。9番松本がカウント2-1から放った打球はレフトに。正面。勝ち越しを逃したものの、執念でこの時点での矢田の黒星を消した。
9回裏のマウンドに上がった矢田投手はこの試合の先発としての重責を果たす。森の救援を仰ぐことなく9回、8番納谷にレフト前ヒットを許したものの、鳥井には負けられない。最後は9番平良を高めの速球で空振りの三振に仕留め、9回5安打4失点でマウンドを降りた。昨日、一昨日と打ち込まれてしまう、不本意な登板だったが、今日は違った。一段と輝いて見えた。(感想3につづく)
【ミキハウスREDS】
8 陣 田 4-1
9 岡 谷 0-0
H9金 田 5-2
6 前 川 4-2-1
7 岸 江 4-1-1
3 辻 田 4-1-1
2 谷 村 4-0
D 内 海 4-0-1
5 小 林 3-1
4 松 本 4-0
P 矢 田
P 坂 元
【甲賀健康医療専門学校】
9 木 原 4-3
6 松 井 3-0
8 藤 岡 4-1-1
D 高 橋 4-1-3
7 湯 浅 4-0
7 山 田 1-1
4 谷 4-0
4 増 山 1-1-1
5 勝間一 4-0
3 納 谷 4-1
2 平 良 3-0
P 鳥 井
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