『唯我独尊』~大阪ゴールドビリケーンズ・土肥翔治投手 vol.3

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―京都ファイアーバーズがよかったのですか?

他はファイアーバーズしか知らなかったので。夏から野球部は辞めようかなと、ファイアーバーズに行こうかなと思っていて、秋に練習に行ったのです。野球部を辞めてから落ち込んではいたのですが、新しいチームに入れてよかったです。


―チームに誰か知り合いはいたのですか?

今年は神戸9クルーズにいた同い年の小野真悟です(11/19退団)。当時はファイアーバーズの1年目で、ここでトレーニングしていて知り合いになりました。こういうチームがあると聞いて、彼も「いいチーム」と言っていました。野球部にこのままいても試合にも出られないかもしれない。遅刻だけが理由ではないけど、それがきっかけで嫌われてしまったのかなと思わなくもないので…。


―でも、練習メニューに不安や不満があったのではないのですか?

練習メニューは監督や投手リーダーが考えて、それに従って練習する感じで、自由時間となれば自由時間で、個人で練習しました。


―考え方の問題もあったのでしょうかね?

…ただやればいいというのがちょっと合わなかったのかなと。どうやってやるのかが大事なんじゃないかなあ、とは思っていました。こなしてはいるけど、それだけしか考えていないようにも見えていました。色々と不満があったのは事実だけど、ただチームでうまくいかなかったのはそれは自分が悪いと思っています。


―でも、3年春にチームは佛教大の連覇記録を止めて優勝したわけですよね?

あの時は雰囲気や勢いで勝ったという感じもしますし…。チームが強いかどうかはやる気だけの問題ではないと自分は思っています。大学のときは一部の人間は上を目指しているのを感じましたが、それ以外の人は…。数人だけでした。


―野球部で仲の良かった人は?

あんまり人付き合いを得意としているわけではなかったので…。だからと言って変わり者扱いされていたわけでもないですが、今でも連絡をしたりするのは限られています。


―ファイアーバーズの河田投手も同じ大学でしたよね?

河田は、1年経ってから僕がチームに紹介しました。同学年で1つ年下ですけど。彼もベンチに入ったり入らなかったりで、自分と同じマイペースタイプですね。


―ファイアーバーズに来て変わりましたか?

V字に回復したと思います(笑)。来てよかったと思いました。自分と似ている人が多く環境が楽になりました。みんな上のレベルを目指していることがよかったです。今よりも居心地がよかった面もあります。その時は年上の人が多かったのですが、みんなで飲みに行ったりしても、技術的なことに加えて、社会人的なことなど色々な話が聞けました。酔っていても最終的には「野球」の話になるのがよかったです。大学ではそうならなかったので。


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―昨日、大学選抜とプロが対戦しましたね?印象に残ったことはありますか?

萩原(1年、関西学院大)君がよかったですよね。センター前のクリーンヒットもよかったし、ファウルの打ち方がいいです。スィングを見ても、すぐにプロに入って打てるんじゃないですか?4番でもいいと思ったのですが、下級生だから仕方ないのかなと。左バッターなので左ピッチャーが打てるかが気になります。


―ピッチャーはどうでしたか?

ピッチャーはみんなよかったです、佑ちゃん以外は。テレビで観ていたので最後3人は中継が終わって観られなかったのですが、8人はよかったのではないですか?


―関西独立リーグで気になる選手を教えてください。

自分の中ではですが、奥脇(神戸)、川咲(明石)、パク・オンヒョ(紀州)の左3人ですね。


―奥脇さんは元ニチダイですね。対戦はあったのですか?

社会人のときは記憶にない(苦笑)のですが、相性が悪いのか、今はどこに投げても打たれる気がします(苦笑)。川咲、パクはどちらもイメージとしていいバッターです。特に意識すれば抑えられるとは思うんですけど。


―ピッチャーではどうですか?

西川(神戸)、徳田(紀州)ですね。


―社会人野球とどう違いますか?

日本新薬とかの方が打撃レベルが高いと思います。そんなに大差はないのかもしれませんが、経験と守備力では劣ると。社会人はなかなかミスをしてくれません。日本選手権を観ていたら、レベルが高いなあと思います。試合展開では1個のミスが勝ち負けにつながります。


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