1月10日付けの京都新聞19面のスポーツ欄に、昨日の高校サッカー準決勝、青森山田と関大一の試合結果、及び記事が載っている。

 昨日、私は関大一がPKで敗れてしまったことから、PKではなく延長戦があればよかったのに、と書いた。つまり、延長戦になれば関大一が青森山田に勝つことができたかもしれないという意味でもあるのだが、京都新聞の記事によると、青森山田のGKは戦前に2回戦で関大一が鹿島との試合で行われたPK戦を研究していたことが判明した。詳しくは新聞を手にして読んでもらえばいい。ビデオで研究した結果が出た、とある。参りました、というよりは、サッカーの試合においてPK戦を戦うということは、あくまでも想定内のことであり、PK戦になったからと言って、慌てることなく対処できた方が勝利に近づくことを教えてくれる。しかも、この青森山田のGKは、昨夏の高校総体で悔しさを味わったらしく、なおかつ昨年4月に就任したGKコーチから指導を受けていたことが奏功したようだ。5人中3人も止めたという理由がそこにある。

 これを読む限り、私は自分が書いた内容がとても浅はかであったことに気づかされ、今これを書くことに至った。サッカーにおいて、PKというのは避けて通れないものである。だとすれば、そのことは常に想定内であり、結果PK戦で勝つ、負けることも避けて通れないことを表すものであるから、そのルールを外すというのを提言するのは、まさに素人が勝手に言っているだけのことで、「何もわかっていない」と言われても仕方がない。そのPKに、深い意味を感じる人もいるというわけだ。

 だけれども、さすが京都新聞。私が期待していた言葉を聞くことが出来た。GKに止められた3人の内の1人が「延長戦があれば走り勝てた」と言っているみたい。いいぞ、いいぞと半分だけ自分の感じていたことが当たって、文章として表されていたことに、さすが京都新聞は違うなあ、やるなあと、独りで記事を見ながらほくそ笑むのだった。延長戦、やっぱりやるべきだったよ、と。


 いよいよ明日11日に決勝が行われ、初出場の山梨学院大附と青森山田が対戦する。私の予想では、優勝は山梨。なぜなら、2回戦で我らが京都代表・立命館宇治を下した相手であると同時に、1回戦で4年前に優勝した滋賀代表・野洲を下したからである。野洲は今大会を迎える前、監督自ら4年前のチームと遜色がないとコメントしていた。そして、その野洲を倒し、自信になったという山梨。今大会は優勝経験のある高校が全て3回戦までに敗退するという、波乱の大会となっているらしいのだが、どちらが勝っても野洲以降、4年連続の初優勝となる。戦前の予想では、個々の能力で青森山田を推す声も多いようだが、あえて山梨の、チーム得点者が8人(計10点)もいる、どこからでも得点が可能な、その層の厚さに一票を投じたい。また4試合連続無失点と守備力が安定する。ノーマークになった選手にパスが通るかどうかが楽しみのひとつだ。