京都アマチュア野球だより

試合結果、選手成績などを写真付きで紹介しています (SINCE 7.06) 著:若林千尋

2008年10月

08秋‐関西学生:同 大 1‐3 立命大(2勝1敗、勝ち点5)

立命館大、勝ち点5で3季ぶり31度目の優勝  同志社大、3季連続3位

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立命館大 1回裏二死一、三塁

5番乗替主将が左越えに先制の2点適時二塁打を放つ(同 大 0‐ 立命大)

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立命館大 3回裏無死

2番長谷川が投前にセフティーバントをきめる

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立命館大 3回裏一死三塁

4番柳田が中前に適時打を放つ(同 大 0‐ 立命大)
※柳田はリーグ新の17打点目を挙げた

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同志社大 3回表二死

1番辻主将が左中間へ二塁打を放つ

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同志社大 4回表無死

3番山内が左越えに三塁打を放つ

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同志社大 4回表一死三塁

5番磯部がセンターへ犠牲フライを打ち上げる(同 大 ‐3 立命大)

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最後のバッターをセカンドゴロに打ち取った立命館大・藤原正(同 大 0‐3 立命大

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春の雪辱を果たし、優勝の喜びを分かち合う立命館大の選手たち

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3季ぶりの優勝に胴上げされる立命館大・松岡監督




08年10月30日(木)

@西京極

▼3回戦


同志社大

001 101 002 H5 E1

000 100 000=1

201 000 00×=3


103 000 00× H4 E0

立命館大

(同)佐々木、高見、宝田、藤井‐小林
(立)藤原正‐乗替


▽三塁打:山内(藤原正)
▽二塁打:乗替(佐々木)辻(藤原正)


▽暴投:佐々木
▽試合時間:2時間18分


【同志社大】

6   辻   4‐1
8  松原匡  4‐0
7  山 内  4‐2
5  吉 川  3‐0
3  磯 部  3‐1‐1
 R  金   0‐0
2  小 林  4‐1
9  大 﨑  3‐0
4  武内宏  2‐0
 4 石 尾  1‐0
1  佐々木  1‐0
 1 高 見  0‐0
 H 小 村  1‐0
 1 宝 田  0‐0
 H 佐 藤  1‐0
 1 藤 井  0‐0

        31‐5‐1

振4球2犠1併0残6

     回 打 安 責
佐々木 21/3 14 4 3
高 見 12/3 5 0 0
宝 田  3 13 0 0
藤 井  1 3 0 0


【立命館大】

7  藤原大  3‐0
8  長谷川  2‐1
6  上 内  1‐0
4  柳 田  3‐1‐1
2  乗 替  4‐2‐2
9  福 田  2‐0
 H 西 山  1‐0
 9 中 井  0‐0
 H 垂 井  1‐0
 9 稲 川  0‐0
5  藤原宏  4‐0
1  藤原正  4‐0
3  坂 根  3‐0

        28‐4‐3

振5球6犠1併0残8

    回 打 安 責
藤原正 9 34 5 1

<速報>立命館大、3季ぶり31度目の優勝

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 立命館大は30日、同志社大に3‐1で勝利し対戦成績を2勝1敗とした。これで全日程を終了した立命館大は10勝3敗の勝ち点5となり、3季ぶり31度目の優勝を決めた。勝ち点4の近大は2位、以下勝ち点2の同志社大は3位、関西大は4位、関西学院大は5位、勝ち点0の京都大は6位。最優秀選手賞には今季6勝を挙げた立命館大の藤原正典投手(3年、県岐阜商)が初受賞した。

08秋‐関西学生:立命大 1‐2 同 大(1勝1敗)

同志社大、逆転勝ちで優勝阻止  立命大、3回戦で敗れれば近大優勝

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同志社大 6回途中から登板し、立命館打線をゼロに抑えた宝田


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同志社大 3回裏二死二塁

5番磯部が右前適時打を放ち、同点とする
(立命館大 1‐ 同志社大)



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同志社大 4回裏一死二塁

8番大﨑が右翼線に適時二塁打を放ち、勝ち越す
(立命館大 1‐ 同志社大)



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立命館大 9回一死

6番上内があわや同点弾のレフトフェンス直撃の三塁打を放つ


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立命館大 9回一死三塁

7番福田が2球目にスクイズを試みるが三邪飛に倒れ、三走も戻れず試合終了



◆戦況

 同志社大が1点差で逃げ切り、1勝1敗のタイとした。この日近大が関大に連勝して勝ち点4としたため、立命館大の優勝は3回戦に持ち越された。もしも3回戦で同志社大に敗れれば、勝率で近大を上回ることができないため優勝を逃す。同志社大に勝てば、勝ち点5の完全優勝での3季ぶりの優勝が決まる。決戦の3回戦は30日13時から西京極球場で行われる。


 

08年10月29日(水)

@西京極

▼2回戦

立命館大

110 101 011 H6 E3

100 000 000=1

001 100 00×=2


111 200 11× H7 E0

同志社大

(立)大島、前田、澁谷‐乗替、新田
(同)佐川、宝田‐小林


▽三塁打:柳田(佐川)上内(宝田)
▽二塁打:松原匡(大島)大﨑(大島)


▽盗塁:立0同2(礒部、松原匡)
▽捕逸:小林
▽試合時間:2時間33分


【立命館大】

9  藤原大  3‐1
7  長谷川  3‐1
4  柳 田  3‐1‐1
2  乗 替  2‐0
 H 西 山  1‐0
 2 新 田  0‐0
5  藤原宏  4‐1
6  上 内  4‐1
8  福 田  4‐0
3  坂 根  3‐1
1  大 島  0‐0
 H 稲 川  1‐0
 1 前 田  0‐0
 1 澁 谷  1‐0

        29‐6‐1

振8球3犠2併0残6

     回 打 安 責
大 島 4  19 5 2
前 田  1/3 2 0 0
澁 谷 32/3 13 2 0


【同志社大】

6   辻   4‐1
4  石 尾  3‐0
7  松原匡  2‐1
5  吉 川  4‐0
3  磯 部  3‐1‐1
 3 佐 藤  0‐0
9  生 島  2‐0
 H  谷   1‐0
 R 前 納  0‐0
 8 村山充  0‐0
89 大 﨑  3‐2‐1
1  佐 川  2‐0
 1 宝 田  1‐0
  
        29‐7‐2

振5球3犠2併1残8

     回 打 安 責
佐 川 51/3 22 4 1
宝 田 32/3 12 2 0
   

08秋季近畿高校野球大会第4日2回戦:東洋大姫路 0‐2 福知山成美

福知山成美、ベスト4進出で初のセンバツ出場当確!!  主戦・長岡、散発5安打完封

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福知山成美 1回裏一死満塁
5番福本がセンターへ犠牲フライを打ち上げて先制する



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東洋大姫路打線を散発5安打に抑え、完封した福知山成美・長岡


◆戦況&感想

 福知山成美(京都1位)が東洋大姫路(兵庫3位)に完封勝ちし、秋季近畿大会同校初のベスト4へ駒を進めた。今大会は来春に行われるセンバツ大会の最重要資料となる。毎年近畿から6校が選出されていることでベスト4への進出が選考での第一条件とみなされている。よって順当であれば、まずは昨日報徳学園に7回コールド勝ちしたPL学園に続き、今朝の第1試合で東洋大姫路を下した福知山成美がセンバツ出場に文句なしで選ばれることになる見込み。来春のセンバツ初出場当確となった福知山成美は、週末11月1日午前10時から準決勝で大阪1位のPL学園と対戦することも決まった。センバツの前哨戦としても大いに期待がかかる。

 福知山成美は1回裏一死満塁から5番福本がセンターへ犠牲フライを打ち上げて先制。5回裏には二死一、二塁で3番杉本のサードゴロが敵失を誘い、レフトへ転がっていく間に、二走が生還し2‐0となった。先発の主戦・長岡は1回戦の桜井戦の不調から立ち直り、東洋大姫路打線を散発5安打(9奪三振1与四球)に抑え、完封した。この試合は3度先頭打者を出塁させピンチを招くこともあったが、得点には結びつけさせなかった。これで長岡は京都大会からいまだ自責点0(計57回)を続けていることになる。

 成美は東洋大姫路の先発、左腕太田勝の前にわずか4安打に抑えられ、苦しい展開だった。何よりも目立ったのはバントミス。走者をきっちり送れていれば、こんなに僅差に見える試合で終わらなかっただろう。雨でぬかるんだグラウンドを考えれば、強く転がることはなかったと思われるだけに計4度の失敗はもったいなかった。試合を振り返ってみれば、結果的に計3度送りバントを決めたことになるのだが、続く打者が太田勝の術中にはまり、相手打線を下回る4安打と絶不調で、なかなか得点にも結びつかなかった。もしも1‐0のまま終盤を迎えることがあれば、長岡も重圧を感じたかもしれないが、敵失で2点差となり楽になったにちがいない。それにしても長岡のピッチングは見ていて点が取られそうな気配を感じない。点差を見れば僅差に感じて当然だが、長岡がいることで3、4点差には見えた。こんなにいいピッチャーが京都のこの秋の時点で見られるのは嬉しいことだ。次のPL学園に対し、どれくらいの好投を見せてくれるか楽しみだ。奈良2位、兵庫3位との対戦でまだ真価は発揮されていない。ぜひとも大阪1位のPL戦で快投をみせてほしい。どうも長岡が良すぎるせいか打線がピリッとしないのも確かで、今回は左腕攻略とはならなかった。雨で本来の打撃ができなかったという分析もできるが、特にクリーンアップに快音が聞かれなかったことは寂しい。PLも同様、左腕の中野が投げてくるだろうから、次が楽しみと言っておこう。さあ、神宮大会へのマジック2が点灯と、気持ちも高ぶってきたぞ。



08年10月25日(土)

@西京極

▼2回戦


東洋大姫路

011 010 101 H5 E1

000 000 000=0

100 010 00×=2


110 010 10× H4 E2

福知山成美

(姫)太田勝‐山下
(福)長岡‐福本


▽盗塁:姫0福0
▽暴投:太田勝
▽試合時間:1時間44分(8:50~10:34)


【東洋大姫路】

6  中 川  4‐0
4  松 浦  3‐0
 H4石 塚  1‐0
8  福 永  4‐1
7  能 丸  4‐0
3  杉 本  4‐1
 R 篠 原  0‐0
5  長 尾  3‐1
 H 前 川  1‐0
9  中 尾  3‐1
2  山 下  3‐1
1  太田勝  2‐0
 
        32‐5

振9球1犠2併0残8


【福知山成美】

4  田 嶋  3‐0
7  細 野  2‐2
6  杉 本  3‐0
5  深 瀬  3‐0
2  福 本  2‐0‐1
3  岡 上  3‐0
8  渡 部  3‐1
9  西 元  1‐0
1  長 岡  3‐1

        24‐4‐1

振2球6犠4併0残8

08秋季近畿高校野球大会第3日1回戦:天 理 14‐4 立命館(8回コールド)

■立命館、初戦コールド負けでセンバツ絶望

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◆戦況&感想 

 立命館(京都2位)は、天理(奈良1位)に対し中盤まで4点をリードしながら、6回に一挙4点を奪われ同点に追いつかれると、7回に6点、8回に4点と点差が広がり、最終的に10点差をつけられて8回コールド負けという苦杯をなめさせられた。先発の中本は同点に追いつかれた6回2/3でマウンドを下り、レフトへ入った。

 立命館は1回裏二死一、二塁から5番松川が右中間で2点適時二塁打を放ち1点を先制すると、二、三塁では6番中本が右前に弾き返してさらに2点を加えて3‐0とリードする。さらに3回裏二死三塁からまたも6番中本の二遊間への当たりが、二塁内野安打となり4点差となった。先発の中本は5回まで被安打わずか2と好投。天理打線を全くよせつけなかった。打者の手元で鋭く曲がる変化球が有効。タイミングが合っていないのが見てとれた。しかし、グランド整備明けの6回、4番西川、5番安田に連打を浴びて1点を返されると、突如制球力がなくなり、犠飛(1失点)を挟んでストレートの四球を2つ与える。満塁となり9番立花に右前2点適時打を打たれ同点に追いつかれた。レフトから救援した松川は準備不足からか制球が定まらない。6回に2四球を与えたところでマウンドから一塁へ入った。救援した三好は一死一、二塁からいきなり5連打を浴びて一挙6失点。8回にもマウンドに上がったが、連打を浴び送りバントを決められたところでベンチへと下がった。その後も救援した奥本が3安打4失点を許し、10点差をつけられ立命館が天理にコールド負けした。

 序盤をリードした立命館だったが、こういう展開になろうとは全く予測できなかった。とにかく立命館のペースそのものだった。試合開始前から元気の良い立命館はグラウンド整備終了直後からベンチ前に整列し、試合が始まるのを今か今かと待ち構えていた。天理はそれにつられて整列するような決まりの悪さで、試合も立命館が主導権を握った。1回は特に感動的だった。一塁手の森岡が一塁手らしからぬ遊撃手か二塁手かのような動きでゴロをさばく。元気も良かった。守備からリズムを作って攻撃に生かす。1回裏、天理先発の左腕沼田は制球に苦しんだこともあったが、球数を放らさせた。そして、4番清水に四球を出した直後、一、二塁から松川が右中間へ二塁打し先制。さらにピッチャーの中本が右前打を放ち2点を追加。左打者の松川、中本が打ったということが何より期待を持たせた。3回にもまたもピッチャーの中本が適時内野安打。天理が相手とは言え、序盤4点差のリードはこの中本のピッチングからするとセフティーリードにも見えたものだった。天理打線は中本の球に予想外に苦しめられていた。カットボールかナチュラルシュートか、手元で曲がる球に見極めが悪い、見逃し方が悪い。ストレートに振り遅れる場面もあったのだ。しかし、6回から別人のような中本がマウンドにいた。(後から知ったことだが、ひじ痛があったようだ)9番の立花に右前に打ち返されて同点とされた。ここからの立命館投手陣は全く精彩を欠いた。期待された左腕松川が制球難でマウンドを降りたところから、ゲーム自体が崩れていった。立命館打線はもはや反撃するどころではなかったように思う。この流れはどこから来たのかと考えるのだが、中本の降板はやはり痛かった。でも、それは仕方のないこととして受け止めて、他に何かなかったかと考える。4回裏が3球でチェンジになった。先頭打者がセフティーバント、次打者が投ゴロ、最後がセフティバント。ちょっと淡白すぎると思うし、意図がよくわからない。意表を衝くとは言い難いかな、あまりにも無理な攻撃法だったし、まさか相手を下に見たかなと思わないでもない。4点差は今では一気に返されてしまうのだ。4回以降1安打に抑えられたのも痛かった。あと1、2点中盤で取っていればどうなっただろうか。天理は最後の3回で14安打16得点。試合終盤、こんな負け方もあるのかと野球の難しさを知った。年々結果が伴ってきている立命館は、必ず次が訪れると思うので、その時はリベンジを果たしてもらいたい。




08年10月25日(土)

@西京極

▼1回戦

天 理

001 014 55 H16 E0

000 004 64=14

301 000 00=4  (8回コールド)


312 001 00 H7 E2

立命館

(天)沼田、田渕‐大西
(立)中本、松川、三好、奥本-清水


▽二塁打:松川(沼田)清水(沼田)立花(中本)内野(三好)大西(奥本)

▽盗塁:天1(立花)立0
▽暴投:沼田、中本


【天 理】

7  内 野 5‐2‐3
4  原 田 3‐1
6  西浦直 5‐0
3  西 川 4‐2
5  安 田 4‐2‐1
9  徳 山 2‐1
2  大 西 4‐3‐4
1  沼 田 3‐1‐2
 1 田 渕 0‐0
8  立 花 5‐4‐4

       35‐16‐14

振5球8犠5併0残10


【立命館】

8  中 村 4‐1
4  中 田 3‐1
6  西 堀 4‐0
2  清 水 3‐1
713松 川 4‐1‐1
17 中 本 4‐2‐3
5  基 村 3‐1
9  飯 村 3‐0
3  森 岡 2‐0
1  三 好 1‐0
 1 奥 本 0‐0

       31‐7‐4

振5球2犠0併0残5
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