京都アマチュア野球だより

試合結果、選手成績などを写真付きで紹介しています (SINCE 7.06) 著:若林千尋

2009年06月

甲賀健康医療専門学校・大野マネージャーのお話

●甲賀健康医療専門学校・大野マネージャー(堺上高)のお話

 今もドキドキしている。最後の場面では、守備から出た山田君のバント、今まで打席に立っていない増山君が、心配したが祈るばかりで…。あれは神様のおかげ。でも、みんなのおかげも。頑張ったから、今日の勝利がある。ミラクル!





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甲賀健康医療専門学校・高橋選手のお話

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●甲賀健康医療専門学校・高橋選手(北大津高)のお話

 (8回に左越え3点適時二塁打で勝ち越したが)打ったのはスライダー。伸びて、たぶんフェンスに当たったとチームメイトから聞いた。狙っていた。それまでスライダーでやられたから、あえて狙っていた。今までチームに貢献できてなかった分、貢献できてよかった。自分が打てなくても後ろを信じてたので心配なかった。一人の力では勝てない。みんなの力で、技術ではなく精神力で、みんなで勝ちたい。





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甲賀健康医療専門学校・鳥井投手のお話

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●甲賀健康医療専門学校・鳥井投手(和歌山高)のお話

 2年目で今年21歳、10月5日生まれ。(代える気なかったと監督が言っていたが)大丈夫というしかない。正直上ずっていた。立ち上がりは疲れがあり、低め低めを意識した。丁寧にいった。コントロールは自信ある。(球種は)ストレート、スライダー、カーブ。ストレートは抜いて沈める球と2種類。(強豪相手に2勝1敗だが)野手に助けられた。(新薬戦4回3分の1と合わせて、3連投だったが)前から監督に3連投いくぞ、と冗談か何かわからない。調子は良くなく重たかった。野手のサポートに助けられた。(たらればの話として、と記者に促されて)チャレンジ精神で強いところと当たりたい。和歌山高から一光(1年目で廃部)を経て甲賀健康医療専門学校に入学。学校ではスポーツ健康科に所属。(どんな勉強か)筋肉の名前とか覚えて…、とにかくトレーナーになるコースだ。(なぜ甲賀に入ったか)次も社会人に行きたい。(ここに来れば)次もあるかな、と思って。(日本生命や大阪ガスと対戦したとして)緊張するかも。でも自分のピッチングをして最後まで投げ切りたい。(プロに行った宮田投手に教わったことは)スライダーの握り。直伝の握りを教えてもらって、そこからストライクが取れるようになった。今までは変化が小さく、(それからは)いいスライダーになったと思う。精神面でももちろんいい影響を受けた。(高校では)2年から投げていた。(3年夏は)3回戦で負けた。和歌山県和歌山市出身。(ミキハウス打線について)OBCよりもこわかった。初球カーブも決まってた。楽になった。





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甲賀健康医療専門学校・藤本監督のお話

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OBC高島、ミキハウスREDSに勝利し、スタンドにあいさつする甲賀健康医療専門学校・藤本監督


●甲賀健康医療専門学校・藤本監督(PL学園高)のお話

 上出来だ。2勝1敗は、全然信じられない。あのミキハウス戦(9-8で勝利)から粘って粘って…。今までは負けるパターンだったのに。(今のチームについて)野手にまとまりがある。鳥井はコントロールがいい。試合になった。代える気もなかった。(日本新薬対OBC高島戦を前にだが、近畿代表決定戦に行ったつもりで、と記者に促されて)日本生命、大阪ガスなど企業強豪と当たる。学生らしい野球で頑張る。2年前の京滋奈予選では3連敗した。先にリーグ戦があった。初めての近畿予選だ。(プロに行った)宮田(西武)が抜けて戦力ダウンしているのに。野手が1~9番まで、塁に出ようと一丸となっていってくれる。とても素直なチームだ。前が違うという意味ではない。鳥井中心に1点を取って全力を出し切る。春先は肩を故障して、東邦ガス戦はダメだったが、大阪ガス戦は良かった。それよりも秋が良かった。ニチダイを3安打完投した。ちょっとボールが見にくいのかもしれない。私もまだ評価が定まっていない。初速と終速の差がないので、ファウルが多い。(平良捕手は)元気に頑張った。パスボールしなかった。野球はわからない。ここまで来れて夢のよう。





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第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第三日:ミキハウスREDS 4-5X 甲賀健康医療専門学校(その1)

■甲賀健康医療専門学校が延長10回サヨナラで2勝目  3連投鳥井、140球完投勝利

★第80回都市対抗京滋奈第2次予選決勝リーグ戦第三日:ミキハウスREDS 4-5X 甲賀健康医療専門学校

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ミキハウスREDS 1回表一死二塁

4番を岸江を迎え、マウンドに集まる藤本監督、鳥井投手、平良捕手、谷二塁手
(ミキハウスREDS -0 甲賀健康医療専門学校)


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09年06月21日(日)11:55~14:25(2:30)

@わかさスタジアム京都

<第三日第一試合> ※グラウンドコンディション不良で2時間遅れで試合開始


ミキハウスREDS

300 011 003 0 H8 E3

100 000 003 0=4

000 001 030 1X=5  (延長10回)


001 002 011 3X H8 E1

甲賀健康医療専門学校

(ミ)矢田、坂元―谷村
(甲)鳥井―平良


▽二塁打:高橋(甲)前川、辻田(ミ)


【戦況】

 2次予選決勝リーグ最終日第一試合。甲賀健康医療専門学校がミキハウスREDSにサヨナラ勝ちし、連日の延長戦を制した。これで甲賀は2勝1敗となり、第二試合の日本新薬対OBC高島戦の結果次第では、初の近畿地区予選(代表決定戦)に出場する可能性を残した。ミキハウスは3敗となった。7月に行われるクラブ選手権東近畿大会(@甲賀スタジアム)を目指す。

 グラウンドコンディション不良で試合開始2時間遅れ。ミキハウスは1回1番陣田の三塁線のバントヒットと盗塁後、偵察メンバー(?)に入れていた2番岡谷の代打・金田がレフト前にポトリと落として、一、三塁とすると、カウント0-1からのバントの構えに三走・陣田が飛び出して挟殺アウトとなるが、3番前川が右中間に適時二塁打を放ち先制した。ミキハウスの先発矢田の気迫の投球の前に抑えられていた甲賀は6回、1番木原が三塁前バントヒットで出塁。2番松井が送れず、盗塁で一死二塁とすると、3番藤岡が中前適時打を放って同点とした。勢いが出てきた甲賀はついに8回、先頭の8番納谷がサードゴロ悪送球で出塁。9番平良の送りバントで一死二塁とすると、ミキハウスバッテリーが1番木原を敬遠。一死一、二塁から2番松井が送って二、三塁とし、3番藤岡はカウント2-3から四球で歩いた。この二死満塁のチャンスに4番DH高橋が走者一掃の左越え3点適時二塁打を放ち勝ち越し4-1とした。意地を見せたいミキハウスは9回、先頭の2番金田が二塁のエラーで出塁。3番前川の右前打で無死一、二塁とすると、4番岸江の右前適時打で1点。一、三塁で5番辻田が左中間へ適時二塁打を放ち、1点差に。そして、7番DH内海のピッチャー強襲のセカンドゴロの間に1点を取って土壇場で同点に追いついた。甲賀は延長10回、この回からマウンドに上がった坂元を攻め、1番木原が三塁前にバントヒットして出塁。2番松井が送って、一死二塁。3番藤岡は中飛に倒れるが、4番高橋が四球を選んだ。5番は昨日同様レフトに守備固めで途中から入った山田が、三塁前にバントヒットし、二死満塁。6番の、セカンドに守備固めで入っていた増山の当たりは、サード、ショートの間の緩いゴロとなってサヨナラ勝ちした。


【感想】

 雨が降るなり、試合が中止になれば、両チームの投手が休養できるのになあと考えてもみたが、試合は2時間遅れで始まることとなった。ミキハウスは3連敗を避けたい。ましてや甲賀には負けられない。年齢的には大人と子供のようだ。経験も全然違う。ミキハウスの選手は都市対抗の味を知る選手も多数。連戦ということ以外に不利なことは何もない。連敗しているが、そろそろ1勝はするだろう。対する甲賀は昨日の勝利を無駄にできない。今日勝てば何らかのチャンスが生まれるかもしれない。でも、勝つこと負けることを考えて望める余裕もない。都市対抗へ出場した経験のある選手はいない。若いだけでなく、この京滋奈決勝リーグでの勝利を目標に今までやってきた。残念ながら、昨日の一勝が自信になって今日もいい方に転べばいいなというぐらいだった。何せ鳥井が投げるしかない。昨日は202球、一昨日は76球を投げたが、3連投しないとミキハウスに勝てるはずもないだろう。1回甲賀のマウンドには予想どおり、鳥井が上がった。

 大丈夫なのかと思ったが、やはり鳥井の1回は鬼門で、立ち上がりにほとんどと言っていいほど得点される。今日も悪いくせが出てしまった。1番陣田がセフティバント。地面が水を多く含んでいるせいもあって程よいバントヒットとなった。2番は岡谷、だったが、すぐさま代打が告げられ、左の金田が入った。岡谷が偵察メンバーなのか、もしかしたら左の森下が先発してくることも予想した配慮か何なのかわからなかった。金田が仕事の都合で遅れるかもしれなかったが、間に合ったのかもしれない。出られないつもりが出られるようになったのかもしれない。金田は陣田の盗塁後、レフト前にきっちり落として一、三塁とした。3番前川はカウント0-1からバントの構え。これに三走の陣田が飛び出し挟まれてアウトになる。しかし、前川が右中間へタイムリーツーベースを放ち、二塁から金田が還って先制した。前川は二塁へヘッドスライディング。顔が土で覆われるほど汚れている。それは主将としてチームを鼓舞する姿でもあった。この一戦に賭ける意気込みも伝わってきた。4番岸江の打球はセンター後方を襲う。前川は三塁に進んだが、5番辻田はセカンドゴロに打ち取られ、1点どまりに終わってしまった。ミキハウスは是が非でももう1点はほしかった場面だった。

 昨日よりも暑くなくてよかった。それが功を奏して両投手ともに無失点に抑え5回を終える。甲賀・鳥井は5回に8番小林にレフト前ヒットを打たれただけ。ミキハウス・矢田は3回に1番木原にセンター前ヒットを打たれたものの、谷村捕手が好送球して盗塁を刺した。

 1-0とリードして迎えた6回のミキハウスは1番陣田から始まる。カウント2-3から四球を選んで出塁。2番金田は2-1と追い込まれながらもセンター前ヒット。送らずして無死一、二塁のチャンスを作る。3番前川の初球、打球はショートへ。6-4-3と渡って最悪のダブルプレー。3回にも無死一塁から4番岸江が4-6-3のゲッツーに打ち取られていた。その再現のようにこの場面でも強攻が裏目に出てしまう。二死三塁で4番岸江の放った打球は、ライトポール際に上がる。入ったかと思った。しかし、ライト木原がこれを好捕して無得点。大きなチャンスを逃した。

 逆に6回の甲賀にチャンスが訪れる。一死から1番木原がサード前にセフティバント。三塁手がついていけずヒットで出塁した。2番松井は送りバントの構え。しかし、キャッチャーへのファウルフライで二死となってしまった。一走・木原が3回のようにスチールを試みる。二度目は悠々成功した。3番藤岡がここでセンター前にタイムリーを放つ。木原が俊足を生かしてホームへと還ってきて同点に追いつく。4番高橋の打球はサードへ。小林がさばいて一塁へ送球。ワンバウンドを一塁辻田がすくい上げた。高いよりは低い方がまだましだったか。(感想2へつづく)




ミキハウスREDS

8  陣 田  4-1
9  岡 谷  0-0
 H9金 田  5-2
6  前 川  4-2-1
7  岸 江  4-1-1
3  辻 田  4-1-1
2  谷 村  4-0
D  内 海  4-0-1
5  小 林  3-1
4  松 本  4-0
P  矢 田
 P 坂 元


甲賀健康医療専門学校

9  木 原  4-3
6  松 井  3-0
8  藤 岡  4-1-1
D  高 橋  4-1-3
7  湯 浅  4-0
 7 山 田  1-1
4   谷   4-0
 4 増 山  1-1-1
5  勝間一  4-0
3  納 谷  4-1
2  平 良  3-0
P  鳥 井




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